溶接にセンスは必要?【結論:必要ない】もっと重要な3つの要素
溶接はセンス!って先輩に言われた。
やっぱりセンスがないとやっていけないのかな?
溶接にセンスは必要??
結論から言えば,溶接にセンスは必要ないよ!
超不器用でセンスゼロな俺も溶接歴25年。
センスがいらない理由,センスより重要なことを解説するね。
本記事の内容は以下の通り
・溶接にセンスは必要ないことがわかる
・センスより重要な3つの要素がわかる
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
保有資格はJIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。
要するにベテラン溶接工で溶接の専門家。
本記事は,溶接のセンスについて書いた記事。
先輩や指導者からセンスないと言われて不安な人,これから溶接業界で働きたいけどセンスに自信ない人におすすめの記事。
溶接のセンスとは?
そもそもセンスとは何のことを言うのか?
物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。
判断力。思慮。良識。
と辞書にはある。
バッティングセンスやファッションセンスみたいな使い方をすることがよくある。
溶接業界では,
- 飲み込みが早い
- 要領がいい
- 物覚えがいい
- すじがいい
上記のような人が溶接業界では「センスがある」と言われている。
溶接にセンスは必要ない理由
溶接にセンスは必要ないと思う理由は以下の通り。
センスとは技術を高めていった先に出てくる「美意識」のようなものであって,溶接を始めていきなりセンスなんて必要なものではないと思うから。
「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー水野学さんもこう言っている。
センスとは知識の集積。
知識とは紙、センスとは絵。知識があればあるほど、自由な絵を描くことができる。
上記引用で水野さんの言うように,まずは知識(溶接で言えばこうすればこうなるという経験と知識)を高めることで始めてセンスというものが必要となる。
溶接に触れて間もないころに「センスがない」の言葉に惑わされないように強く言っておきたい。
溶接にセンスは必要ない!
溶けていればOK!
センスより重要な3つの要素
センスより重要な3つの要素は以下の通り。
- 向上心(もっと!を求める気持ち)
- 練習量(質より量)
- 環境
先日こんなツイートをした。
【溶接にセンスは必要?】
結論:溶接にセンスは必要ない。
溶接が上手くなる公式は,
「向上心」×「練習量」×「環境」=溶接技量誰でも溶接は一定レベルまではいける。
溶接界のTop pf Topになろうと思えばセンスが必要かもしれないが,その技量は現場では…。
極論:溶けてりゃいい。
— Mac好きな溶接工@職人の概念をぶっ壊す! (@kaisyabaibai) May 25, 2020
【溶接にセンスは必要?】
結論:溶接にセンスは必要ない。
溶接が上手くなる公式は,
「向上心」×「練習量」×「環境」=溶接技量誰でも溶接は一定レベルまではいける。
溶接界のTop pf Topになろうと思えばセンスが必要かもしれないが,その技量は現場では…。
極論:溶けてりゃいい。
このツイートの溶接の公式「向上心」「練習量」「環境」を深堀していこう。
向上心(もっと!を求める気持ち)
もっと上手くなりたい!その気持ちがあれば絶対に溶接技術は向上する。
ゲームでも車の運転でもスポーツでもなんでもそうだけど興味があれば「もっと!」を求める気持ちが存在するはず。
例えば,スーパーマリオブラザーズが上手くなるのに生まれ持ってのセンスが必要だとは誰も思わないよね??
必要なのは「もっと!」という向上心,好奇心だけ。
どーでもいいや…と思ってる事象に技術の向上はありえない。
・スーパーマリオをいつの間にかクリアしていた
・ドラゴンクエストを毎日積み上げてレベル99に到達した
・自転車が急にうまく乗れた
・超運動音痴な奴が車の運転免許が取れる
「もっと上手くなりたい!」その気持ちがあれば絶対に溶接技術は向上する。
練習量(質より量)
詳しくはこの記事【手に職】現役溶接工が語る【職人の世界】は【質】より【量】は本当!?に書いたが,もう単純に数の暴力。
溶接を「アホほど炊いた奴」と「センスがいいと言われなまけてる奴」どっちが最終的に勝つと思いますか??
・隙間時間のイメージトレーニング
・他人のビードの観察
・辛い溶接姿勢を楽にする体幹トレーニング
なども練習になる。
上記を1ヶ月意識するだけでも,かなり溶接技術は向上するはず。
センスより練習量。
「練習量」が「センス」に負けることは絶対にない。
環境
環境とは3つあると思っており,
・会社の雰囲気
・練習環境
・「良き指導者」または「目標」
上記の通り。
深堀していこう。
会社の雰囲気
練習を将来の投資と見れず,
「アルゴンがもったいない!」
「溶接棒もタダじゃないぞ!」
「電気代かかるんだから」
などと足を引っ張ってくる経営者や上司がいるとモチベーションダダ下がり。
もし,そんな会社に所属しているならサッサっと「転職」も視野にいれよう。
練習を許してくれる会社は「人は財産」と捉えており信頼できる。
会社の雰囲気が悪い会社は長居は無用。
練習環境
場所,機械,装置など練習環境が整っていないと練習しようにもできない。
仕事は段取り8分というように練習するには,まず練習環境を整えてから。
あの名選手イチローでも家の近くにバッティングセンターがなければ,あれほどの大スターにはならなかったように,まずは練習環境。
「良き指導者」または「目標」
教えてくれる指導者で溶接の腕はかなり変わる。
「名選手名監督にあらず」と言うように,仕事ができるからと言って教えるのが上手いわけではない。
いかに良き指導者を見つけ出し,教えを請うか。
良き指導者に出会えない場合は,人の良いところだけを盗み自分の技術にしていく。
特に溶接が上手いと言われている人と自分は何が違うか観察し,素直に教えを請うことが大事。
モノマネしているうちに「オリジナル」を超え個性が出てくる。
モノマネの王者コロッケさんの美川憲一もオリジナルの美川憲一よりも美川憲一ぽっいように。
良き指導者,超えるべき存在,指標を見つけモノマネし続けること。
センスがないという言葉は,指導者の言い訳に過ぎない
センスがないという言葉は,指導者の言い訳に過ぎない。
あいつは全然センスがない…。
今の若いもんは…。
何回教えても…。
完全無視でOK!
それは,教える側に問題があるから。
センスがないと言えば周りも納得してしまう風潮が日本にはあるが, それは単純に教え方が悪かっただけのこと。
そのことをを棚に上げてあいつが悪い,センスがないなどと言うのは愚の骨頂。
どうやったら理解しできるようになるかを考えるのが指導者の役目。
「センスがない」に逃げる指導者を信じるな。
単なる言い訳にすぎないのだから。
溶接にセンスは必要?【結論:必要ない】もっと重要な3つの要素:まとめ
溶接にセンスは必要ない。
それよりも「向上心」「練習量」「環境」が重要。
センスは技術が向上することで磨かれる。
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