【溶接工はきつい】←ビビるな!溶接工を辞めないたった一つの理由
溶接工はきついって聞くけど就職して大丈夫かな?
溶接工を長く続けている人の声を聞きたい。
溶接歴25年の溶接工が辞めないたった一つの理由を本音で語ります!
本記事の内容は以下の通り
・溶接工=きついは,ビビり不要なことがわかる
・溶接工のやりがいがわかる【一度経験したら辞められない】
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
溶接に関わる仕事でこの25年間,いろんな人,仕事,職場を経験してきた。
保有資格はJIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。
要するにベテラン溶接工で溶接の専門家。
本記事は,溶接工に就職・転職したい人ために,「きつい」と言われる「溶接工」を辞めない理由を書いた記事。
溶接工へ就職・転職を考えてる人には絶対参考になるはず。
溶接工=きつい 25年間辞めない理由とは?
俺が「きつい」と言われる「溶接工」を25年間も続けてきた理由は,たった一つ。
それは,
達成感
達成感とは辞書によると,
何かを成し遂げたとに起こる、充実感や喜び。
とある。
溶接(モノ作り)で得られる感覚はスポーツに似ている。
例えば,
登山・・・頂上を制覇した時
野球・・・強敵に勝った時
サッカー・・・難易度が高いゴールを決めた時
いずれのスポーツも苦しくきつい練習や経験を乗り越えた後,とてつもない達成感を得られる。
溶接も同じ感覚。
「溶接工=きつい」というマイナス面を軽く上回る「達成感」が得られるから俺は溶接工を25年以上永く続けてこられた。
溶接工でグーグル検索すると「きつい」とか「暑い」とか「辞めとけ」とかネガティブワードが関連検索で出てくる。
ハッキリ言ってむちゃくちゃ悔しい。
確かに溶接工は暑いし,同じ体勢でずっと溶接していると腰が痛くなるし,実力世界だし。
「溶接工=きつい」を否定はしない。
否定はしないけども,25年間溶接工としてやってきたのには,それなりの訳がある。
これから溶接工を目指そう!とか就職しよう!と思ってる人にネガティブなイメージだけで他の職種を選んで欲しくない。
「溶接=モノ作り」で得られる達成感を一部の経験者の言葉で敬遠して欲しくない。
デカい山の頂上で見る景色は登ってみなければ分からないのだ。
「溶接工=きつい」を上回る溶接工の達成感(やりがい)とは?
溶接(モノ作り)=達成感を得られると上記で書いた。
では実際どんな時に達成感を得られるのか?
溶接(モノ作り)で得られる達成感は下記の通り
- 建造物が出来上がった時
- 技術(スキル)が身についた時
- 綺麗なビード(溶接)ができた時
- 資格・試験を合格できた時
- 練習はウソをつかない時
- 時間を経つのを忘れ没頭できた時(フロー状態)
- 技術に合わせて給料が上がった時
- 先輩を技術力で抜いた時
- いつも怒られていた職人に認められた時
- お客さんに指名された時
など。
中でも建造物(配管,架台,道路,ビル,船,道路)が出来上がった時はなんとも言えない感覚になる。
溶接という仕事は近代建造物なら絶対に必要な技術。
鉄と鉄をつなぎ合わせ新しい製品に変える。
時には,一から設計し直す事も,歪みが入り何回も作り直したりする事もある。
そのために必要な資格を取得したり,材料の勉強したり,残業したり,怒られたり…。
なにかしら試行錯誤しながら建造物は出来上がる。
しかも納期つきで。
しかし…出来上がった瞬間に全てがむくわれる。
この何かを作り上げた時の感覚がなんとも言えず心地よい。
「きつい」プロセスは忘れ,ただただ達成感に浸る。
ドラゴンクエストのラスボスを倒し,エンディングを楽しむように…。
溶接工?きついだけでしょ?…と言う誤解
「溶接工=きつい」だけ…と感じている人はどのような人だろうか?
ネットで検索したり,周りから話を聞くと次のような特徴がある。
溶接工=きついだけと誤解している人
・健康被害(目,腰,肺など)があると思ってる人
・工場や現場で一部の溶接しか触らせてもらえなかった人
・溶接にはセンスが必要と思ってる人
上記の特徴が「溶接工=きついだけ」と考えてる人ではないだろうか?
深堀していこう。
健康被害(目,腰,肺など)があると思ってる人
確かに溶接は健康に悪そうなイメージがある。
溶接する時に出るアーク光は太陽を裸眼で見るよりも危険だし,同じ体勢で溶接していると腰を痛めるし,溶接ヒュームはじん肺の危険もある。
しかし俺の知る限り,失明した奴はいないし,溶接工全員がヘルニアやじん肺になっているわけではない。
なぜか?
それは,現在は安全保護具が発達しているから。
決まりを守り安全保護具を身につけていれば健康被害なんて起こるわけない。
目・・・遮光ガラス,保護メガネで完全に守られる
腰・・・技術力・体力・ストレッチで楽になる
肺・・・保護マスクで粉塵は99%吸い込まない
溶接工は「失明・白内障」になりやすいとか,「じん肺」・「肺炎」・「ヘルニア」になるとかマジで信じないで欲しい。
ちなみにヤケドは経験すると思うが,大したことない。
腰痛に関して言えば,最近メンタリストdaigoさんの動画でおもしろい動画があったので貼っておく。
内容は「腰の痛みの9割はストレス」で姿勢とか仕事内容は関係ないって話。
溶接=腰痛の心配がある人は,ぜひ上記の動画を見ておくことをおすすめする。
工場や現場で一部の溶接しか触らせてもらえなかった人
溶接にちょっと携わった人が,自分の扱いのひどさや給料の安さ,仕事内容を誇張して言っている場合。
重要部位を溶接するには資格,技量が必要。
入社したばかりの人やすぐに辞めてきそうな人には重要部位の溶接は任せない。
必然と単調なレベルが低い溶接や磨き作業などが多くなる。
その下積み期間とも言える期間で溶接工を辞めてしまうとイメージは当然悪くなる。
きついだけでやりがいなんてないぞ!と…。
しかし,モノ作りが好きでいずれ俺もやってやるぞ!って人は「達成感」を得られる仕事が絶対に回ってくる。
なので「溶接=きつい」と主張する人の意見を聞く時には,保持資格,経験年数,仕事内容を確認した上で参考にしてほしい。
溶接にはセンスが必要と思ってる人
技術職の溶接なんてセンスでしょ!?
自分みたいなモンは運動音痴だし,あらゆるセンスないし,学校でもビリばっかだし…。
それは完全に思い込み。
東大卒=仕事できるぐらいの思い込み。
溶接には実のところ全くセンスは必要ない。
ビックリするぐらいに。
実は溶接が上手くなる原因は次の公式で表せれると俺は思っている。
練習量×柔軟性=溶接技術
俺の長年の経験から感じたこと。
溶接コンクール上位入賞者や現場のレジェンドは間違いなく,この公式が当てはまる。
センスは全く関係ない。
誰でも溶接は上手くなる。
センスでしょ!?は溶接が下手な奴の逃げ文句。
溶接が下手なのは単純に練習量が足りないからか,いろんな情報を取り入れる柔軟性が足りないからだ。
最近読んだ本でおもしろい本があったので紹介しておく。
溶接はセンスでしょ!?って思ってる人はぜひ読んで欲しい。
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「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。
センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。
顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。
結論:「溶接工=きつい」は一方通行な偏見
溶接工=きついは間違いじゃない。
間違いじゃないけど,正しくもない。
いろんな意見もあるけど,俺は事実25年間「怪我なく健康被害なく」溶接工を続けてこれた。
一度味わった「達成感」を得たいがために…。
溶接工という職種は別の見方をすれば,希少価値が高い。
希少価値が高いってことは,「レアキャラ=価値高」になれる。
どれだけ自動化やAIが進んでも絶対になくなることはない職種。
溶接でモノ作りの楽しさをぜひ体感してほしい。
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【溶接工はきつい】←ビビるな!25年溶接工を辞めないたった一つの理由:まとめ
溶接工=きついはビビる必要なし!
モノ作りの素晴らしさを体感できる職種。
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ブログ10万PV/月達成!
ド底辺の溶接工が必ず役立つ【溶接,Mac,お金の情報】をブログで発信中!
【渾身】の記事をしゃーなしで見てみる!
ブログいくつか読ませて頂きました。
航空機製品の溶接工として6年くらいやっております。
内容としては1ミリ以下のアルミ、チタン、ステンレスの製品の溶接をしております。
給料の面、そしてもっと溶接が上手くなりたい。溶接工として食べていきたいと思っております。
しかし、転職活動への一歩が踏み出せません。
コメントありがとうございます。
転職活動の一歩ということですが,優先順位をつけたらいかがでしょうか?
・給料優先?
・仕事内容優先?
・休日優先?
・勤務優先?
・キャリアアップ優先?
・人間関係優先?
など一番優先したい項目は何か決めるのが第一歩だと思います。
全て満たす勤務先は多分一生出てきません…。
これから溶接工は人材不足となり貴重な存在となるはずです。
じっくり優先事項を決めるのはいかがでしょうか??