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【工程管理の考え方】管理能力アップ 3つの極意【逆算・想定・資源】

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【工程管理の考え方】管理能力アップ 3つの極意【逆算・想定・資源】

 

溶接初心者
溶接初心者

工程管理ってどういう考え方?

安全?納期?

工程管理するときの考え方を教えて欲しい。

 

溶接工
溶接工

工程管理は「安全」「納期」「資機材」「人」など全部考えなきゃいけないよ。

その上で大事な3つの要素があるんだ。

詳しく説明するね!

 

本記事の内容は以下の通り

・工程管理をする上で,大事な3つの極意がわかる【管理能力が一つ上がる】

 

・なぜ工程管理する必要があるのか?がわかる

この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。

保有資格はJIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。

要するにベテラン溶接工で溶接の専門家,最近は「管理者」としての立場も多くなってきた。

溶接工の全てがわかる!記事はコチラから

 

本記事は,「工程管理の考え方」を書いた記事。

  • 現場で管理者の立場になった!
  • 工程ってどう管理すればいいの?

って人にはおすすめの記事。

工程管理の考え方 3つの極意【逆算・想定・資源】

工程管理は多岐にわたり全ての事象を管理しなければならない。

しかし,業務が多岐に渡りすぎて何から手をつければいいか分かりづらい。

 

俺が考える「工程管理の考え方」は3つある。

それは,

  1. 逆算
  2. 想定
  3. 資源

の3つ。

これだけでは,わからないと思うので詳しく深堀していこう。

 

1.逆算(工期最終日からの逆算で考える)

一つ目は「逆算」。

これはどういう意味かと言うと,工期最終日から逆算で工事工程を考えるってこと。

工期の最終日の仕事は「現場ハウス撤去」としたらそれから考える。

 

例えば,

腐食配管新替工事の場合

現場ハウスの撤去→足場解体→塗装→保温取付→配管敷設→既設配管撤去→保温解体→寸法取り→足場組立→現場ハウス設置→資機材段取り→現場調査→打ち合わせ→見積もり

最終日を頭で描き逆算する。

さらに一項目ごとに細分化し,業者や資材を手配する。

 

工程を順で追っていくと工期が足りなくなるのが,ほとんど。

しかし,逆算だと工期に無理やり押し込むので工期内に終わらせようと工夫する。

結果,「効率が良く」「工期も短く」なる。

 

2.想定(天候,トラブル,怪我など不測の事態を考える)

逆算で工程を作ってもギチギチの工程になりやすい。

てか,なる。

なので,それを避ける為に「余裕日」をみておく。

 

例えば,

  • 天候が悪くなったときの想定
  • 機械が故障したときの想定
  • 怪我が起こったときの想定

最悪な事態を考え手を打っておく。

全工程の1割程度余裕のある工程を作れば,大抵の事態には対応できるはず。

  • 10日の工程なら余裕1日程度
  • 50日の工程なら余裕3〜5日程度

余裕日と言っても丸一日余裕日を見るんじゃなくて,一日で2時間節約するとか「日ベース」で考える。

 

ちょっとずつ短縮して余裕日の確保に努める。

毎日の積み重ねが最終工程日までの余裕を生み出す。

 

工事が始まる見積もり段階で,あらゆる事態をノートに書き出し「シュミレーション」し工事に望む。

工事が始まる前から終わってる状態。

漫画「北斗の拳」のケンシロウ状態。

おまえはもうすでに死んでいる

ーby ケンシロウ

段取り八分で工事は二分。

 

※ちなみに北斗の拳はAmazonプライムビデオで無料で観れるので興味ある方は下記よりどうぞ。

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3.資源(人,モノ,金を考える)

逆算,想定し工程を作ったら,資源(人,モノ,金)を考える。

 

  • 何人で何日
  • いつからいつまで
  • 技量
  • 人数
  • 休憩所
  • 食事

 

モノ
  • モノ
  • 納期
  • 材質
  • 形状
  • 重さ
  • 長さ
  • 難易度

 

  • レンタル料金
  • 工事費
  • 宿泊費
  • 消耗品代
  • 重機費
  • 交通費

細かいところまで考えつく限り決めていく。

工事の種類によっては「ゴミ袋」が大量に必要かもしれないし,「敷き鉄板」が必要かもしれない。

 

工事工程は1,000ピースのパズルを組んでいく感覚に近い。

パズル組んでいく時にまず色分けするって感覚。

 

「人」「モノ」「金」で要素を分け,決めていき当てはめていく。

どれか一つでも欠けていると完成しない。

工程管理はパズルの組立と同じ。

なぜ細部まで工程管理を考える必要があるのか?

細部まで工程管理を考える理由は,

  • 発注者,請負者共にWin-Winの関係になれるから

 

発注者(お客さん)から見れば工程管理されている現場は,

  • 納期を守ってくれる(稼働日が読める)
  • 統率が取れており安全(ケガのリスク低)
  • 工事費が安い

というメリットがあるし,

請負者(工事業者=俺)から見た工程管理されている現場は,

  • 予定が立てやすい
  • 工事費が安く済む
  • 統率が取れており安全(ケガのリスク低)

というメリットがある。

 

請負者側からすればめんどくさいと思う工程管理も実はWin-Winの関係ってこと。

工程管理者=現場のプロデューサー

工程管理者とは,現場監督,班長,親方,リーダー,年長者など。

それぞれの立場の工程管理者がいると思う。

 

その人は現場のプロデューサーだ。

お金を決め,機械を決め,工法を決め,お客様に納品する。

気に入ってもらえたらリピートもあるだろうし,指名もあるだろう。

 

その為に工程管理はすごーーーく大事な要素。

工程管理者が現場をプロデュースしアレンジする。

 

工程管理者に選ばれたら,めんどくさからずに楽しもう!

【お願い】工程最優先の考えはヤメて!

先日こんなツイートをした。

【工程優先に勇気をだしてNO】

安全最優先とは名ばかりで,あらゆる現場は工程が優先されます。

早く稼働して早くお金を稼ぐためです。

当然ですよね。

でもあまりにも工程優先な指示な場合は勇気をだしてNOといいましょう。

次からは実績として扱われます。

工程より安全を忘れないで。

安全最優先。

はい!嘘です。

この言葉は名ばかりで,実際の工事現場は工程最優先。

でも,工程管理者になったら言葉だけじゃなく,マジで「安全を最優先」で考えて欲しい。

 

工程を最優先させたばっかりに万が一,

  • 死亡事故
  • 重大災害

を発生させたら工程どころではなくなる。

刑事,民事共に起訴され裁かれる恐れもあるので,工程管理者は「安全最優先」が基本であり絶対。

 

お客様や上司からは怒られるかもしれないが,

 

安全>>>>>>>>>工程>品質。

 

これが建設現場で25年間生き延びてきた秘訣。

ケガをさせたら一生後悔する。

 

最後に「お願い」になってしまったが,工程管理者は忘れないでほしい。

安全>>>>>>>>>工程>品質。

【工程管理の考え方】管理能力アップ 3つの極意【逆算・想定・資源】:まとめ

まとめ

[工程管理の考え方]

  1. 逆算(工期最終日からの逆算で考える)
  2. 想定(天候,トラブル,怪我など不測の事態を考える)
  3. 資源(人,モノ,金を考える)

 

工程を細かく管理することでWin-Winの関係を構築できる。

しかし,工程を最優先にしないように!

安全>>>>>>>>>工程>品質。

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