【固定観念と思い込み】の違いと防止策【〇〇を考えるだけ】
先日，親方から「固定観念や思い込みはケガ・トラブルの元！」と言われました。
固定観念と思い込みの違いってなんですか？
防止策も教えて欲しい。
固定観念と思い込みの違いを知っておくのはケガ・トラブルを防ぐ上で重要だね！
とっておきの防止策も合わせて解説するね。
本記事の内容は以下の通り
・固定観念と思い込みの違い
・固定観念と思い込みの防止策【〇〇を考えるだけ】
・良い固定観念・良い思い込みもある
・【失敗談】良かれと思って…はケガ・トラブルの元
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
保有資格は，JIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P)，溶接管理技術者2級，管施工管理技士1級。
要するに，ベテラン溶接工で溶接の専門家。
最近では指導者・管理者としての立場が増えてきた。
本記事は，【固定観念と思い込み】の違いと防止策について考察する記事。建設業界でよくある失敗談も記事末にあるので良かったら最後まで読んでみて欲しい。
固定観念と思い込みの違い
固定観念と思い込みの違いは，
考えを修正できるかどうか
固定観念をネットや辞書で調べると，
・いつも頭から離れないで、その人の思考を拘束するような考え。固着観念。
・固定観念（こていかんねん）は，固着観念（こちゃくかんねん）ともいい，他者の意見や状況の変化に応じず，そして行動につながっているような観念のこと。
とある。
一方，思い込みも調べると，
・深く信じこむこと。また、固く心に決めること。「思い込みの強いやつ」
・思い込み（おもいこみ）とは、深く信じこむこと。また、固く心に決めること。
とある。
どちらも似ているが，「考えを修正できるかどうか」が違っている。
例えば，
- Apple社にはスティーブ・ジョブズがまだ存命している
ことを思い込んでいた場合，亡くなったニュースを見せるなりネット記事を読ませるなりすれば「あっ死んだんだ…」と修正できる。
固定観念はそうはいかず，何を言われても「いや！スティーブ・ジョブズはまだ生きてる！」と考えを変えない。
つまり，思い込みは『勘違い』に近く，固定観念は『信仰』に近い。
で，先日「固定観念の怖さ」について，下記のようなツイートをした。
固定観念って怖い。
・大卒は優秀
・結婚は必要
・持ち家が正義
・年上が偉い
・転職回数多はダメ人間
・酒・タバコ・ギャンブルしない奴は人生がクソ
・男なら風俗行け
・その年齢じゃ無理なんでもいいけど，それはお前の価値観だろ。
人に押し付けんな😎
— Mac好きな溶接工@職人の概念をぶっ壊す！ (@kaisyabaibai) March 4, 2021
- 大卒は優秀
- 結婚は必要
- 持ち家が正義
- 年上が偉い
- 転職回数多はダメ人間
- 酒・タバコ・ギャンブルしない奴は人生がクソ
- 男なら風俗行け
- その年齢じゃ無理
特に固定観念が強い人は，自分が正しいと思っているのでタチが悪い。
上記のような考えを人に押し付けてくる。
カチカチの石頭，シーラカンス，老害…。
「地球は太陽の周りを回っている」と今では当たり前の主張をしたガリレオ・ガリレイも固定観念により裁判にまでなっている。
では，固定観念や思い込みはどうすれば防げるのだろうか？
固定観念と思い込みの防止策【〇〇を考えるだけ】
俺なりに「固定観念や思い込み」の防ぎ方を色々考えてみた。
結果，この言葉を語尾につければある程度の抑止力になるはず。
その言葉とは，
しかし…例外はある
そう！どんなことにも例外はある。
例えば，
- 貯金はするべきだ…しかし例外はある！
- 子供は作るべき…しかし例外はある！
- 神様は万能だ…しかし例外はある！
- 男なら女の子が好きでなければならない…しかし例外はある！
固定観念や思い込みなんて，個人の価値観の問題。
例外を認める，または認識することで防止できる。
しなければならない，するべきだ，こうあるべき…なんて息苦しい。
白いカラスもいれば，甲羅のない亀もいる。
例外(多様性)を認めれば，生き方が少し楽になる。
親方は建設現場は日々変わるから，固定観念や思い込みで作業するな！ってことが言いたかったんですね…。
何事も例外はあるぞ！…と。
仕事以外でも応用できますね。
良い固定観念・良い思い込みもある
ここまで固定観念や思い込みについて悪いことのように書いてきたが，良い固定観念・良い思い込みもある。
それは，
- 早寝・早起き
- 資産運用
- 弱者に優しくする
- 親に感謝
- 会社に依存しない
- 読書は有益
- 死ぬまで勉強
- 法律は守る
上記のような自分にとってポジティブな固定観念や思い込みは有益。
しかし，「今日の常識は明日の非常識」という言葉があるように，何事にも例外はある。
何が自分にとって良い固定観念・良い思い込みかは選択していく必要がある。
【失敗談】良かれと思って…はケガ・トラブルの元
「良かれと思って…」も固定観念や思い込みに入るだろう。
実際に建設現場では「良かれと思って…」のケガ・トラブルが多い。
若かりし頃の失敗談を紹介したい。
それはあるプラントで配管を溶接している時のこと…。
おっしゃー今日の溶接箇所は終わり〜！
うん…まだ就業時間まで2時間ぐらいあるな…。
明日の溶接箇所もやっておこう！
えっ明日の分やるんですか？？
なんか親方はやめとけ言うてましたよ…。
いや！親方は中途半端になるならやめとけ言うてたんや！
あと2時間あるならいけるやろ？？
そうっすね…
やりますか！
おっしゃ！明日は楽できるぞ！
準備せんかい！！！そしてやらんかい！！！
俺っすか…了解です！！
そして明日分の溶接箇所が終わり終業ミーティングへ…。
お疲れ〜。今日の分終わった〜？？
終わりました！
明日の分もやっておきましたよ(ドヤっっ！)
やらせましたけども…(ボソッ)
…配管内部の異物確認は受けたんか…(怒)
配管内部の異物確認とは・・・配管と配管を溶接でつなぎ合わせる前に配管内にゴミや切りクズなどが残っていないか第三者(現場監督やお客さん)に確認してもらうこと。もしゴミや切りクズなどが内部に残っていた場合，機械などのトラブルの原因になる。
ハッ！？忘れてた…。
仕事増やすな，このバカチンが〜〜〜！！！(Max怒)
良かれと思って…
だから言ったのに…
ざまあみろ(笑)
天罰！天罰！
『作業の前倒し＝良いこと』
という固定観念・思い込みが招いたトラブル。
上記のように「良かれと思って…」やることでケガ・トラブルにつながった事例は数知れず。
『例外はある』ことを認識しておくだけでトラブルは減らせるかもしれない…。
【固定観念と思い込み】の違いと防止策：まとめ
固定観念と思い込みの違い・・・考えを修正できるかどうか
固定観念と思い込みの防止策・・・例外を考える
良い固定観念・良い思い込みもある。
良かれと思って…はケガ・トラブルの原因になる。
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