溶接工の1日はどのような仕事内容なのか?
建設業界に属する【溶接工】は1日どうのようにして過ごすのか?建設業界に就職する人や【溶接工】を目指す人の参考になればと思い,43歳ー配管溶接工ー(俺)の1日の仕事内容を時系列で紹介しようと思う。
一応,配管溶接工について説明しておくと,水や蒸気,ガスなど液体や気体を輸送するには,機器(タンクなど)と装置(ポンプなど)をつなぐ必要がある。そこに配管(パイプ)が一般的に使われている。通常配管(パイプ)は真っ直ぐな状態で販売されており,その状態ではつなぐことはできない。
配管溶接工は機器と装置をつなぐ配管を製作する過程で必要な,溶接の部分を担当する仕事になる。現場では電気屋さんとも言われ基本的に溶接しか担当しない。配管を切断したり,寸法を取ったり,材料を見積もりしたりは配管屋や製缶屋や鍛治屋の担当となる。全てを請け負う会社もあれば,溶接しかしない会社もある。逆に溶接だけしなくて他は全部やる会社もある。
俺は基本的に溶接のみだが,人手不足の影響で一通りの作業は全部こなす。というかやらされている。配管の見積もりから始まり,製作,据付,仮組み,溶接を5人1チームみたいな感じで仕事をやっていく。
それでは【現役溶接工】の1日を紹介しよう。
6:00〜7:30
溶接作業は体が資本。早く寝て早く起きるを体に染み付けるため,休みでも同じ時間に起きて朝ごはんを食べる。最近では朝の時間はブログを書いたり,経済ニュースで株価のチェックをしたり【溶接工】とは思えない毎日を過ごしている。
7:30〜8:30
俺の会社は始業時間は8:30で就業時間は17:30の8時間。始まる前の約1時間は今日やる仕事内容の確認や客先に提出する日報の作成等になる。基本的に勤務時間ではないので何をやっていてもいいが,今日やる仕事をイメージし段取りをするのとしないのとでは,効率が全然違うのでいつのまにかやるようになってしまった。
8:30〜9:00
8:30からラジオ体操をして,朝礼となる。
安全に注意することや大きな工事の進捗,連絡事項などを聞いてそれぞれの作業現場に向かう。
なかには上司の話が長すぎて朝礼でグッタリすることも………。
9:00〜9:20
自分の持ち場の現場に到着したら,まずはTBM-KYを行う。
TBM-KYとは?
ツールボックス・ミーティング危険予知の略で,その日の作業内容の詳細や割り振り,危険な作業があるので注意事項などを専用形式の用紙がありそれを作業メンバーで行う。
TBM-KYが終わり次第,作業に入る。
9:20〜10:30
なんだかんだで10:30の休憩まで1時間ちょっと。配管を溶接する。
溶接も体勢が悪い場所や雨,風などイレギュラーが発生し思うように進まないことも。季節によっても暑かったり寒かったりして環境がいいとはいえない。
とはいえ期限が決められている作業ばかりなので必死になって作業する。ノルマはないが見えないプレッシャーがある。当然作業が遅いと担当を替えられたり,残業で追い込むはめになる。
10:30〜10:45
休憩。
休憩ハウスで飲み物を飲んだり作業の進捗を話したり。パチンコの話しかしない奴もいれば,むちゃくちゃ臭い奴もいて早く現場に戻りたくなる時も。
建設業界の品のなさはヤバイレベル。若い人にはじゃんじゃんこの風潮を替えていってほしい。
10:45〜12:00
先ほどの作業の続き。ひたすら溶接をこなす。
単純作業に見えるが実は段取りが命で,溶接する箇所の順番や溶接機の移動など頭の回転が早くないと要領が悪く,作業効率も悪い。
実力がだせる仕事なので,適当な奴らとはここで差がつく。とは言っても自己満足の世界となる場合が多い。
12:00〜13:00
昼食。
株価のチェックやトラリピの確認など。←溶接とは全然関係ないがwww
同僚はスマホでゲームしたりタバコを吸ったりして過ごしている。昼からの作業に特段の変更がなければ特にやることがないので昼休みはゆっくりできる。
13:00〜15:00
午前中の作業の続き。
ひたすら溶接。明日の作業の段取りも含めて今日やっておかねばならない箇所の確認をしながらの作業。楽勝!となる日もあればヤベーとなる日もあり作業量によってペースを決める。
溶接工の繁忙期は建設業界と同じ,春,夏,秋。冬は天候悪化もあり仕事量自体が少ない。
15:00〜15:15
休憩。
午前中と同じ光景が繰り返される。若い時は話に入ろうと必死だったが今はもうあまり話には加わっていない。パチンコの無駄さや話している教養のなさがうつりそうでなるべく関わらないようにしている。というと嫌な奴みたいに聞こえるが最低限のマナーは守っているつもり。当然作業で起こった面白い話や上司の愚痴などには参加している。
15:15〜16:30
3時の休憩後は作業効率も落ち,疲れもピークに達する時。ケガや溶接ミスがないようにペースを落とし慎重に作業することにしている。ケガや溶接ミスが結果工事工程に大きな影響を与えるのをずっとみてきたので3時の休憩後は午前中みたいな必死さはない。
ペース配分を考え自分の体をいたわる(サボる)ことは仕事を長続きさせるコツだとも思う。
16:30〜17:00
後片付けし,終礼。
当然工事工程によっては残業がある。休日出勤も当たり前。建設業界は工事工程ありき。工程が順調に進めば一日の作業量は驚くほど少ないし,多ければアホみたいに働かされる。溶接工だけじゃなくて建設業界に携わる人ほとんどがこんな感じだと思う。
17:00〜22:00
自由時間🎵
ここでどんな過ごし方をするのかによって人生が決まる。俺は気づくのが遅れて去年の6月からちょっとでも現状を変えようとブログを始めた。2019年は本業以外のことを加速させたい。
まとめ
どんな職業でもそうだが,今勤めている会社や職業が失くなった時のことを考えておくのは必須だと思う。自分の社会における価値は求められているかどうか。第三者に価値を提供できるかどうか。困った時に焦らないように日頃から人生について考えたい。
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