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TIG溶接 T-1P JIS溶接試験のやり方 固定配管裏波溶接のコツ

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T-1P JIS溶接試験で困っていないか?

 

固定配管溶接の模擬試験として多くの人が受験している資格。

JIS溶接試験のT-1P。

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溶接工を職業とするなら3年目ぐらいで取得したい。

 

俺はT-1Pを受験するときにTN-P同様

会社に教えてくれる人がいなかったため苦労した。

練習するにも治具がいるし,試験要領もわからない。

ネットの情報だけが頼りで色々なサイトを読み漁った。

 

今回はT-1Pを初めて受験する人向けに試験要領を記事にしたい。

 

Tig溶接 T-1P溶接試験材料。

材質はSTPG370

長さは150mm

開先角度は35°

ルート面は1.5mm

口径は100AのSch20

写真のような材料を突き合わせで溶接する。

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開先は旋盤で取るのがベストだが最悪,手開先でもいい。

練習材料は150mmの長さはいらないのでもっと短くしてもいい。

 

なるべく材料代を浮かして練習にお金を回したい。

 

Tig溶接 T-1P溶接試験の条件。

ルート間隔は3.5mm〜4mm。

SUSのTN-P試験と違ってルート間隔は空ける。

理由は溶接棒を裏側に入れたいため。

隙間が狭いと1周するぐらいにはルート間隔がなくなるため,

3.5mm〜4mmは欲しい。

Tig溶接時,配管ルートギャップの決め方。裏波を狙ってだせるか? 配管を溶接する場合,裏波を形成させることがほとんど。 ここで重要になってくるのがルートギャップ。 ...

 

ルート面は1.5mm。

グラインダーでしっかりルート面を作る。

ルート面が少ないとアークを飛ばした時に

すぐに溶け落ちてしまいルート間隔が広がるのを防ぐため。

 

電流

1層目 100A(水平,鉛直固定共に)

2層目 100A(水平,鉛直固定共に)

 

電流は高ければ高いほどいいが,

アンダカットが入らない程度なら100Aよりも上げていい。

 

溶接棒

2.4mmが最適。

 

2.0mmで溶接する人もいるが3層入ったり

ルート間隔が狭かったり,電流が低かったりするので

効率が悪い。

溶接時間は例え試験であっても日頃から意識することが重要。

 

Tig溶接 T-1Pの仮付け。

TN-P試験の時と同じことを言うようで申し訳ないが

溶接は仮付けで決まる。

 

T-1Pも仮付けには細心の注意をはらいたい。

俺の仮付け用のシート。

こんな単純な物でもあるのとないのとでは大違い。

試験のスピードや精度を上げることができる。

 

試験材に仮付け位置をマーキングする。

A,B,C,Dの位置4箇所に仮付けをする。

①,②,③,④の位置が試験片採取位置。

 

チャンネルに試験材を乗せ配管の肌合わせを行う。

仮付けは真下の位置Aを最初に仮付けする。

次にCの位置を決める。

内面の目違いを確認しB,Dの順番で仮付けする。

 

この時上の写真のように4mmの板を挟み込んで仮付けする。

 

 

 

仮付け時のコツ及び注意点

・配管内面に目違いがないことを確認する。

 

・仮付け位置が間違ってないことを何回も確認する。

 

・1箇所仮付けすると反対側が目違いしようとするので,

4mmの厚さのライナー(写真)を挟んで仮付けする。

 

・仮付けでもしっかり裏波を出すことを意識する。

 (最終的に本溶接とつなぐため)

 

・仮付けでも本溶接と一緒でしっかりアフターフローを当てる。

 (現場では仮付けは本溶接と同じ,日頃から習慣化するため)

 

 

仮付け後に確認。写真時は3.5mm程度のルート間隔。

均一にルート間隔が空いていることを確認。

仮付け終了したら試験官に刻印を打刻してもらう。

各都道府県の溶接協会によって違うかもしれないので,

しっかり試験前の説明を聞いて欲しい。

 

刻印を忘れたり自分の勝手な解釈で試験を行うと失格となるので注意。

 

刻印打刻が終われば治具にセットする。

 

セットは溶接する位置が決まるため慎重に。

水平と鉛直を間違えないようにセットする。

 

仮付けから治具にセットまでの練習がいるぐらい

俺はここまでを重要視している。

 

だいたい試験に落ちる人は,

段取りをおろそかにしていることが多い。

 

仮付けしたところもしっかりワイヤブラシを忘れずに。

 

T-1P溶接試験 1層目。裏波溶接。

1層目は「ローリング」でも「浮かし」でもどちらでもよい。

自分のやりやすい方法で決めていい。

俺は「浮かし」で行う。

 

1層目 裏波溶接のコツ及び注意点

・溶接棒の挿入角度に注意する。裏側(開先内)から入れる。

 

・溶接棒を溶かす位置は開先の裏側

 

・裏波が出過ぎないように調整する。(溶接棒の送り量)

 

・仮付けと裏波をつなぐ

 

・開先をしっかり溶かす。

SUSの試験TN-Pと違って裏波を出す時は,溶接棒で調整できる。

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入れすぎると裏波が出過ぎるし,送り量が少ないと出ないし。

 

この調整に練習時間の大半がとられる。

 

開先の裏側で溶かすコツをつかむまでが勝負。

目線も開先の裏側を見える位置にすることが大事。

1層目終了後。

1層目終了したら溶接ビードの真ん中にうっすら線が見える。

これが裏波が出ているサイン。

安心して2層目に望んで欲しい。

 

T-1P溶接試験 2層目。

2層目は仕上げ層。

ローリングで仕上げを行う。

 

2層目の注意点(コツ)

・1層目が終わったらワイヤブラシでしっかり磨く。

 

・鉄はアンダカットが入りやすいのでしっかり両端では止まる。

 

・電流を上げすぎない(1層目が凸凹になる)

2層目終了後(水平)

2層目終了後(鉛直)

外観確認。

裏波確認。

凸凹がなくほんのり裏波がでているのがベスト。

仮付けと本溶接も綺麗につなげたい。

 

T-1P溶接試験は試験片採取が全部裏側。

なぜかT-1P試験は,裏曲げしかない。

4箇所とも裏曲げだ。

だから全力で裏波溶接をマスターしてほしい。

 

薄肉なのでアンダカットが入りやすいし,

2層目で1層目の裏波を壊すことがあるので注意して欲しい。

 

T-1Pを綺麗に仕上げることができようになれば,

鉄の配管は全部できる。

 

資格を持っている人は多いが,

綺麗に早く仕上げることができる人は少ない。

 

逆に厚肉管はアンダカットも入りづらいし,裏波も出しやすい。

 

T-1Pは需要がある資格なのでぜひ挑戦してほしい。

 

参考にしたサイト。

わかりやすく解説してあるサイトは少ないが

俺が参考にしたサイト(ページ)にリンクを貼っておくので,

一度見ておいて損はない。

 

T-1P試験を受験するにあたって参考になるサイトばかりだ。

【TIG】 T-1P 裏波 出し方

【資格取得】 TN-P・T-1P

おやじ流 T-1P溶接条件

 

TN-Pの動画やサイトは結構あるがT-1Pは少ない。

 

受験者が俺のサイトを見てくれて参考にしてくれるほど

嬉しいことはない。

 

学科試験について。

T-1Pはアーク溶接に分類される。

 

なのでN-2FやC-2F等で学科試験を受けて合格している人は

学科試験は免除される。T-1Fを受ける際にはこの本で勉強すれば

ほぼ合格するだろう。

巻末の過去の試験問題を1回〜2回程度やれば問題ない。

ほぼ同じ問題なので問題なく合格できるだろう。

 

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