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Tig溶接時,配管ルートギャップの決め方。

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裏波を狙ってだせるか?

配管を溶接する場合,裏波を形成させることがほとんど。

ここで重要になってくるのがルートギャップ。

ルートとか開先隙間ともいう。

図面に指示がある場合がほとんどだが,現場の職人に聞くと

様々なルートギャップの好みがある。

ルートギャップは裏波のためにあるといっても過言ではない。

このルートギャップだったら裏波がだせるか?

で俺はルートを決めている。

溶接する前に成功の良否は,ほぼ決まっている

溶接は仮付けで決まる。

要するにルートギャップ。

自分好みのルートギャップでないと裏波を綺麗にだせない。

このルートギャップの範囲が広ければ広いほど,腕がいい溶接工となる。

こればっかりは完全に好み。

現場では広めが好きな人が多い。

俺もルートギャップはTig溶接の場合,4mmからにしてもらっている。

ルートギャップが狭いと溶接している最中にルートギャップがなくなって

溶接棒を開先隙間から中に入れられなくなる。

そうすると裏波の調整ができなくなるのでRT検査にひっかかりやすくなる。

なので最初から狭い状態のルートギャップだと危険な予感。

これが最初から溶接の良否はルートギャップで決まると言われる理由。

材質や口径によってルートギャップを変える。

SUSの場合とSTPGなどの場合でもルートギャップは違う。

SUSは縮みやすいのでルートの設定はシビアに行う。

STPGなど鉄系は比較的おだやか。狭くても電流を高くして裏波をだせる。

口径でも大口径だとブリッジをかませて配管が縮まないようにしないと

最後の段階でグラインダーで開先をつくるハメになる。

全ては経験。

いくつも材質や口径を練習して本番に臨む。

シビアな人はコンマ単位でルートを調整している。

ルートギャップのキホン設定。

まずはルート3mmぐらいから挑戦してみよう。

裏波具合で狭くするか,広げるか決める。

 

裏波が垂れ気味なら

・溶接スピードを上げる

・溶接棒を少なくする

・電流を下げる

・ルートギャップを狭くする

 

裏波が出ていないならその逆。

 

Tig溶接の場合これでほとんどの裏波具合は調整できる。

調整する選択肢を少なくする。

練習の効率を上げる。

最初から調整項目がわかってれば時短につながる。

俺はこの4項目のうちでまずは

ルートギャップで調整する。

自分の得意なギャップを決めてあとは練習あるのみ。

ルートギャップが広すぎると仕上げ層が多くなる。

これも重要な要素。

裏波がだしやすいからという理由でルートギャップを広げすぎると

最終層を多くいれないといけない。

1層多くいれることは時間にして10分から20分のロス。

数があればかなり仕上がり個数に差がでる。

余談だがそんなことも気にしながらルートギャップを決めるといい。

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