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溶接工はまず何から資格を取得するべきか?
溶接するときには資格は必須。
早く一人前になって現場で溶接したい!
という思いがあっても資格がないと
溶接させてもらえない。
俺は約20年現場で溶接をしている。
その経験から
溶接工はまず何から資格をとればいいのか?という
疑問に答えたいと思う。
今の時代は資格は必須。
しかし資格を取得するには順番がある。
難易度の低い順番に取得していけば,技量や知識が
身につきやすい。
俺はいきなりN-2Fを取得しにいったがかなり苦労した。
まずは成功体験を積んでいくのも大事。
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キホン中のキホン編
アーク溶接特別教育:難易度★☆☆☆☆
アーク溶接を行う上で必ず必要な資格。
この資格でできること:
手アーク溶接(被覆アーク溶接、ガス・シールドアーク溶接など)、半自動アーク溶接、自動溶接)を行うことができる。
受講資格:満18歳以上
学科:11h
実技:10h
ガス溶接作業者:難易度★☆☆☆☆
ガス溶接を行う上で必ず必要な資格。
この資格でできること:
可燃性ガス及び酸素を混合して使用するガス溶接、切断等のガス溶接の作業
※ガストーチによるろう付けはここでいうガス溶接に含まない。
受講資格:満18歳以上
学科:8h
実技:5h
溶接は危険有害業務にあたる。
・ヒュームによるじん肺の危険性
・電撃による感電
・火花等によるヤケド
さまざまな危険がある作業。
溶接作業するにはこの資格をまず取得しよう。
労働安全衛生法の第59条に決められている。
逆に言えばこの資格さえあればどこでも溶接できる。
法律上は。。。
溶接工1年目の資格
JIS溶接技能者(TN-F):難易度★★☆☆☆
薄板ステンレス
基本級(下向き)
配管を溶接する人で持ってない人はいないぐらいの資格。
持ってない人は完全にモグリ。
俺はN-2Fから始めたので苦労した。
アーク溶接の裏波感覚がなかなかつかめず苦労した。
資格をとるときに重要なのが成功体験。
一度成功(合格)すると次もとなる。
最初から取得を失敗し溶接をあきらめる人が多い。
なのでわたしは被覆アークよりもTig溶接からをオススメしている。
合格率は俺の知ってるかぎり80%近いんじゃないか?
この資格でできること:
鋼構造物の製作における溶接作業に従事する技能者の資格です。一定の国内規格(JIS,WES など)に基づいて溶接作業の技量について評価試験を行い,資格として格付け,認証します。この資格は発注者からの溶接施工等に関する仕様書などで要求される溶接品質を確保するために,製作者が信頼性を証明する手段の 1 つとして,例えば建築鉄骨の製作工場認定の要件や,JIS Z 3400「溶接の品質要求事項」に基づいて溶接施工を行う場合の要件となるなど,広く一般の溶接構造物の信頼性,安全性の確保に対する社会的要請に応えるものとして活用され,公的にも国際的にも認識されています。
この資格はなにかできるってわけじゃなく、技量の証明。
ほとんどの顧客が技量証明を要求してくるので、
溶接工としてはJIS溶接技能者TN-Fは登竜門。
この資格は裏波も簡単に出すことができるし、
溶接初心者には成功体験を積めるので最初の資格として
オススメ。
受講資格:1ヵ月以上溶接技術を習得した 15 歳以上の者
溶接工2年目の資格
2年目にもなると,もうまじめにやる奴と不真面目な奴では差がでてくる。
職人の世界では腕が一番。
どれだけ1年目で基礎ができるか?だと思う。
俺は2年目はまだN-2Fでもがいていた。。。
JIS溶接技能者(TN-P):難易度★★★☆☆
薄肉管ステンレス
専門級(全姿勢)
裏波の出し方は下向きと一緒。
体の姿勢が安定させることができれば
簡単。
JIS溶接技能者(N-2F):難易度★★★☆☆
中板SS材
基本級(下向き)
裏波溶接がキモ。
案外手こずる人が多い。
条件やコツはまた別の機会に。
溶接工3年目の資格
もう現場や先輩にも慣れて仕事の段取りも覚えてくる頃。
とにかく改善の精神は大事。
自分の能力を信じて自信をもってほしい。
資格は技量の証明でもあるがやる気の証明でもある。
あとは場慣れしていくのも大事。
溶接工は見られてナンボ。
メンタルも鍛えてほしい。
JIS溶接技能者(T-1F,P):難易度★★★☆☆
薄板及び管
基本級(下向き)
専門級(全姿勢)
Tig溶接での裏波溶接。
電流調整やルートギャップの調整方法を覚えるには薄板が一番。
この資格を綺麗に早くできればTig溶接はかなり上手いはず。
資格を取って自分の価値を高めてほしい。
JIS溶接技能者(N-2V,P):難易度★★★★☆
中板SS材及び管
専門級(縦向き)
専門級(全姿勢)
難易度がかなり上がる。
N-2Pは合格率は約30%ぐらい。
かなり練習して挑んでほしい。
被覆アークも現場では必須。
裏波を継げるようになれば怖いもんなし!
溶接工4年目以降
資格取得年数は個人差があると思うが,
上から順番にとると上達は早い。
さらに高みを目指すなら
組合わせ溶接やボイラー溶接士、半自動溶接、溶接作業指導者等
ガンガン資格を取っていってほしい。
発電所で溶接するなら電気事業法の溶接士という資格もある。
いわゆるマルG溶接士。
石油系の溶接資格もありいろいろ分岐していく。
あとは現場を想定しいろんな姿勢で溶接できるように日頃から訓練しておく。
だいたい狭隘部での溶接が多くなるので,俺は自分で廃材を利用し箱を作り,
擬似的に狭隘部を作って溶接の練習をしていた。
溶接工4年目以降はコンクールにでるのもいい。
自分のメンタルも鍛えられるし腕も競える。
ただ現場ではあまり役しないけど。
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