被覆アーク溶接でのオーバラップの原因
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オーバラップとは?
母材表面にあふれ出た溶融金属が,母材を溶融することなく冷接することにより生じる鋭いノッチ状の欠陥である。対策としては溶融金属の先行を回避し,電流を下げ,溶接速度を上げることが有効である。
被覆アーク溶接でオーバラップになる原因は
アンダカットになる原因と逆で,
・溶接電流が低すぎる。
・溶接速度が遅すぎる。
この2種類だが初心者はもう一つ気をつけなければならない。
それは
「溶接プールをちゃんと見ているか?」
ということ。
オーバラップ は,溶接後は非常にわかりずらい。
案外見た目だけだと溶けてるように,見えることが多い。
初心者がオーバラップを発生させる原因は,
溶接した本人が良好な溶融プールの形
を確認していないことが大きな原因。
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被覆アーク溶接初心者のオーバラップ対策。
初心者でオーバラップで困っているならまず試して欲しいのが,
「溶融プールの形の確認をすること」
「アーク長を短く保つこと」
の2点
これが守れていればオーバラップ はあり得ない。
溶融プールの形の確認は溶接中しかできない。
半楕円の綺麗なプールになっていない場合は,
電流,溶接速度を見直して欲しい。
アーク長は基本中の基本。
2〜3mmを保つ。
アーク長が離れると音が変わり溶け込みが浅くなる。
俺の経験上オーバラップは,
基本を守れば発生しない。
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オーバラップを頻繁に発生させるなら基本に戻ろう。
オーバラップは縦向き溶接や横向き溶接で起こることが多い。
溶接速度が遅すぎて溶接の肉が垂れてかぶさるケース。
頻繁にオーバラップ が発生するなら基本に戻ろう。
・下向きでプールの確認とアーク長を確認する。
・溶接棒の向きや角度を確認する。
・電流値が低くないか確認する。
オーバラップはアンダカットと比べて溶接欠陥を見つけにくい。
そのため絶対発生させたくない。
オーバラップは溶け込み不良だから溶接としてはアウト。
オーバラップを発生させるのは基本ができてないから。
被覆アーク溶接は基本が超大事。
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まとめ
被覆アーク溶接初心者は基本がダメな場合に
オーバラップを発生させることが多い。
溶接工としてはオーバラップは恥。
それぐらいの気持ちで溶接して欲しい。
次の2点に注意する。
・プールの形の確認。
・アーク長の確認。
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