被覆アーク溶接は難しい。
いろんな種類の溶接がある中で,被覆アーク溶接が一番難しいんじゃないだろうか?
被覆アーク溶接を苦手としている人も多いのでは?
溶接棒の角度
アーク長の長さ
溶接速度
電流
溶接姿勢
運棒
複雑な要素が絡み合ってどれがうまくいかない原因なのかわかりずらい。
何が悪いか原因を特定しづらいのも被覆アーク溶接の特徴。
そのうえ全てが技術的に難しい。
被覆アーク溶接もスポーツと同じで基礎が超重要。
プロ野球選手やプロサッカー選手と同じで,動作に理屈をつけれないと上手くならない。
このビードになる理由はこうだ!って言えるとすぐ修正できる。
- アークスタートがうまくいかない
- まっすぐにビードをおけない
- ビードの幅が安定しない
- ウィービングするとグチャグチャになる
これらの理由を説明できるようになるまで,ひたすらに基礎練習が必要。
被覆アークは基礎が超重要という話。
本気で上手くなりたいなら基礎練習が一番。
被覆アーク溶接はどれだけ基礎練習したか?で将来の腕が全然違う。
中途半端に身につけた技術は,必ずスランプにハマる。
とにかく基礎練習。
プロ野球選手で言えば,
・キャッチボール
・素振り
・ランニング
だろうか。
どんなプロ野球選手でも試合の前はキャッチボールやランニングしますよね?
被覆アーク溶接でいえば,
・アークスタート
・ビードを真っ直ぐ溶接する。
・始端終端
これをおろそかにして上手くなることなどありえない。
断言できる。
被覆アークが上手くなる基礎練習は,どんな練習をすればいいのか?
アークスタートの練習。
溶接初心者が一番つまづきやすいのがアークスタート。
上手くいかないことが多いアークスタートは,苦手意識がつきやすい。
溶接棒が板にひっついたり,なかなかアークがでなかったり。
厚い板で,ひたすらアークスタートの練習をしてほしい。
低水素系の溶接棒LB-26やLB-52で簡単にアークスタートできるまで。
ビードを真っ直ぐ引く練習。
これも厚い板でひたすらビードを引く。
自分から見て奥から手前に。
左から右に。
ビードを真っ直ぐ引くにはコツがいる。
遮光ガラスを通して見る狭い視界で,ビードが真っ直ぐかどうかは勘や慣れに頼るしかない。
体に感覚を染み込ませる。
初心者はひと月はかかるはず。
何もないところでビードが真っ直ぐになるには。
アーク長や幅,溶接棒の角度,電流,溶接速度。
全ての練習になる。
始端終端の練習
被覆アーク溶接が上手い人は,始端終端が綺麗。
溶接が上手く見えるかどうかは始端終端にかかっているといってもいい。
始端のコツと終端のコツはほぼ一緒。
なるべく溶接棒を立てる。
断続的に溶接棒を入れるときは溶接棒を立てる。
詳しい始端終端の方法は別の記事にするつもり。
それぐらいコツが大事。
どんな一流選手でも基礎を飛ばすことはできない。
最初はゆっくりと地味な成長をし続け、あるとき急に結果がでてくるポイントを「ティッピングポイント」 という。
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基礎練習を積めば,ある日急にコツを掴む瞬間(ティッピングポイント)がやってくる。
- ずっと自転車に乗れずに練習していたら,ある日急に乗れるようになった。
- ゲームの攻略できない場所があったが挑戦し続けていたらクリアできた。
- 九九がなかなか覚えれなかったけど,いつの間にか覚えていた。
など「ティッピングポイント」は案外身近にある。
これは偶然ではなく,必然。
基礎の練習を知らず知らずのうちに繰り返してたということ。
それまではめんどくさいけど,基礎をやるしかない。
それしかない。
10人中8人は溶接の基礎練習を1ヶ月しない。
それをすれば,かなり差がつくのに。
急がば回れだ。
本当に大事だから何回もいう。
基礎は超重要!!!
初心者のうちに基礎をやらないと,変な癖のついた後や,ベテランになってからじゃ遅い。
まとめ
被覆アーク溶接初心者はとにかく
・アークスタート
・ビードを真っ直ぐ
・始端終端
を意識して練習してほしい。
これだけで上達は早い。
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