【溶接用革手袋オススメ!】現役溶接工の愛用品 シモンの牛床革手袋
溶接用革手袋はシモン社を使ってるよ。
周りの溶接工達にも評判いいよ!
本記事の内容は以下の通り
・溶接用革手袋のおすすめがわかる【シモン社一択】
・溶接用革手袋の種類,選ぶ基準がわかる
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
溶接工にとって革手袋は,体の一部であり生命線。
革手袋が手にフィットしないと綺麗な溶接はできないし,気分も乗らない。
溶接工の革手袋選びは,すごく重要な問題。
俺は溶接工として25年の間に数十種類の革手袋を試してきた。
俺は用途によって革手袋を使い分けているが,その中でオススメの革手袋があるので紹介したい。
それは「シモン」というメーカーの革手袋。
この手袋は安い,長持ち,脱着しやすい,フィット感どれをとってもコスパ抜群な溶接用の革手袋。
お金を出せばもっといい手袋があるが,この値段でこの性能は「シモン」しかない。
それで今回は溶接用革手袋を選ぶ基準,革手袋の種類から「シモン」をオススメの理由を紹介したい。
溶接用革手袋オススメメーカー「シモン」とは?
周りの溶接工も「シモン」の革手袋を愛用している人は多い。
品質がよく個体差があまりないのも日本製である「シモン」の特徴。
耐久性もいいので,よく工事現場では使われているメーカー。
ちなみに社名の「シモン」の由来は,
新約聖書(使徒行伝第10章)に出てくる 「皮なめしシモン」という人物の名前をいただき、社名に選びました。 立派な革なめし職人で徳望高い人格者である「皮なめしシモン」にあやかり、 社名には、社会を益し尊敬される会社になりたいという思いとそこに働く人々の幸福の願いが込められています。
らしい。
溶接用革手袋の種類
溶接用革手袋には色々種類がある。
- 3本指タイプ
- 5本指タイプ
- ロング
- ショート
- 豚革
- 牛革
- 床革
どれを選べばいいか悩む。
それぞれに一長一短がありどれがいいかは人それぞれだが,長年の溶接工としての経験からどれがオススメか解説していこう。
溶接用革手袋 3本指タイプか?5本指タイプか?
「3本指タイプか?5本指タイプか?」の問いには断言できる。
ぜっったい5本指タイプ!
俺の中では3本指タイプはありえない。
何故か?
それは溶接工といっても溶接のみばかりではなく,ボルトを締めたり,チェンブロックを巻いたり,テープを貼ったりなど何かと溶接作業以外の作業も案外多い。
その時に3本指は使いづらい。
もう全然指先の感覚がないし,そもそも指が使えない。
周りに3本指タイプの人は一人もいないし…。
溶接用革手袋 ロングか?ショートか?
断然ロング。
何故か?
それは溶接日焼けを防ぐためと溶接スパッタ火傷を防ぐため。
ショートの方がたしかに脱着しやすいし扱いやすいので,ついショートにしたくなる気持ちはわかる。
しかし一日中溶接していると作業着と革手袋の隙間がむっちゃアーク光により日焼けする。
あとスパッタがときおりファイナルファンタジーのメテオみたいに落ちてきてとんでもない火傷になる時も…。
溶接用革手袋なら断然ロングをオススメする。
溶接用革手袋 革の種類は?
革には様々な種類がある。
牛革 | 革の性質は大判で厚く、繊維組織が比較的均一で充実。 強度及び耐久性に優れている。 |
豚革 | 牛革に次いで、一頭から使用できる革の範囲が広い。 摩耗に強く軽量な上、毛穴が3つで1群である特徴の為、通気性にも優れる。 |
羊革 | シープと仔羊革のラムに区分される。 手袋に利用されるラムスキンは山羊等に比べると丈夫さに欠けるが、 皮革の中でもっともソフトで柔軟性は抜群。 |
カンガルー革 | 柔軟で革の繊維が緻密。硬くしまり比較的しなやかな上、強度に優れている。 |
合成皮革 | 天然皮革に比べて強度は弱いが 水濡れに強く、軽量でソフトな風合いをもつ。 |
オイル革 | 特殊オイル加工を施し油汚れに強い。 洗濯してもソフト感が長持ちします。 |
ポリ塩化ビニール (ケミグローブ) | 耐酸性、耐アルカリ性、耐候性に優れ、冬でも硬くなりにくい |
ニトリルゴム | 耐油性、耐滑性に優れる |
一番の革はなんといっても牛本革だろう。
ネックは値段の高さ。
配管のバリや鋼板の角などで切れることも多いので,できれば安くて丈夫な素材の革がいい。
それで俺がオススメする革は「牛床革」。
床革(とこがわ)とは、革の表面側の層(銀面)を取り除いた内側の層の部分の事で,本革は革の表面の部分を使ったもの。
床革も本革も本物の動物から採取したもの。
安く,耐久性もよく,柔らかい。
全てにおいてバランスがいいのが「牛床革」をオススメする理由。
溶接用革手袋を選ぶ基準とは?
溶接用革手袋を選ぶ基準は,
- 耐久性
- 柔らかさ
- 耐熱性
- 値段
- 脱着性
- 保護性
の6項目から選ぶ。
耐久性
耐久性があること。
これはむっちゃ重要。
中国製やあまりにも安い革手袋はあっと言う間にやぶれたり,切れたり,熱で縮まったりする。
溶接は結構ハードな仕事なので耐久性の高さは必須。
柔らかさ
柔らかさ。
特にTig溶接は繊細な指の動きが必要。
棒を送る時や裏波溶接時には柔らかさは重要。
耐熱性
耐熱性を上げると素材が硬く分厚くなる。
ちょうどいいバランスの硬さ,厚さが必要になる。
値段
値段は最重要項目。
安ければ安いほどいいが,「安物買いの銭失い」とならないよう,品質はよく値段は安い革手袋を探す必要がある。
脱着性
革手袋はどうしても指先が不器用になるのは避けられない。
革手袋を脱いでスイッチを入切したり,細かい調整をしたりする。
その時に脱着性の良さは作業効率に関わるので重要。
なかなか脱着しづらい手袋ほどイライラするものはない。
保護性
溶接は手の火傷が一番多い。
手を火傷すると跡が一生残るし,何より溶接工としてカッコ悪い。
ロングタイプの溶接用革手袋で絶対怪我は防ぎたい。
俺がオススメする「シモン」の溶接用革手袋は,全てをバランスよく満たしているので,安心して使って欲しい。
作業用途によって溶接用革手袋も使い分ける
通常溶接作業は今回オススメした,
でいいが,俺は試験用,アーク溶接用,製缶用など作業の種類によって革手袋を使い分けている。
俺が使っている溶接用革手袋を参考までに。
最近全て「シモン」製に統一した。
まとめ
溶接用革手袋は「シモン」がオススメ!決して「シモン社」の回し者ではありません笑
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