現場監督が職人にナメられない10ヶ条【職人歴25年の目線】
職人さんが言うことを聞いてくれない…。
完全にナメられてるっす…。
なんかいい方法ないですか??
現場監督が職人にナメられないようにするには,ポイントがあるよ!
職人目線で詳しく解説するね。
本記事の内容は以下の通り
- 現場監督が職人にナメられない10ヶ条
- 職人と現場監督を経験して思ったこと
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
保有資格は,JIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。
要するに,ベテラン溶接工で溶接の専門家。
最近では,管理者(現場監督)としての仕事も増えてきた。
本記事は,職人目線で現場監督が職人にナメられない方法を記事にした。
※溶接職人として25年やってきた中で,ナメられる現場監督・ナメられない現場監督の違いは明確にわかる。職人が言うことを聞かない原因を知りたい方には絶対に役立つはず。
現場監督が職人にナメられない10ヶ条
先日,『現場監督が職人にナメられない10ヶ条』として,こんなツイートをした。
【監督が職人になめられない10ヶ条】
1.ハキハキと喋る
2.工程の把握
3.一緒に休憩する
4.上から目線はやめる
5.現場第一
6.言う時は言う
7.教えてもらうことを恥じない
8.間違ったら謝る
9.逆算する
10.メモする監督と職人、立場は違えど人と人。
真剣に向き合えば伝わる。
— Mac好きな溶接工@職人の概念をぶっ壊す! (@kaisyabaibai) January 13, 2021
現場監督が職人にナメられない10ヶ条
- ハキハキと喋る
- 工程の把握
- 一緒に休憩する
- 上から目線はやめる
- 現場第一
- 言う時は言う
- 教えてもらうことを恥じない
- 間違ったら謝る
- 逆算する
- メモする
上記の通り。
深堀していこう。
言うこと聞けや!!
クソ職人が!!
と思ってる人は続きをどうぞ。
1.ハキハキと喋る
ハキハキ喋るは,基本中の基本。
「あの〜」,「その〜」,「え〜っと」とボソボソ喋るのは,自信がないように見えナメられる。
職人は耳が悪い人も多いし,自信がない奴にはきびしい(笑)
声は大きく,ハキハキと。
イメージは出川哲郎。(キャラはマネしなくていいけど…)
「ヤバいよ!ヤバいよ!」ぐらいの音量で。
単純なことだけど『勢い』は大事。
声のデカさは頑張れば勝てる。
※現場監督は工事以外の勉強も大事。説明が下手…端的に伝えたい…って人は下記の本がおすすめ。
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2.工程の把握
『職人の目指す工程』と『現場監督が目指す工程』は違う。
- 職人・・・「残業したい!」だったり,「早く帰りたい!」だったり,「引き伸ばしたい!」だったり,自分の都合のいい工程にしたがる。
- 現場監督・・・ずっとその現場にいるので全体的な工程が気になる。
なので,現場監督は職人が目指す工程は何か?を汲み取り調整する必要がある。
ここまでは職人の言う通りにしてやってもいいが,ここからは譲れないぞという工程を把握する。
職人の工程通りに工事をやっていると完全にナメられる。
3.一緒に休憩する
休憩時は職人の本音が出やすい。
職人同士の会話内容で,班内の上下関係・仕事の進捗・仕事の難易度もわかる。
現場監督は忙しくて職人の休憩時間に合わせるのは難しいが,たま〜に顔を出すだけでもいい。
むちゃくちゃな工程でお願いしてる時などは『炎上』するかもしれないが,それもまた良し。
職人のガス抜きも現場監督の仕事。
普通の現場監督はやらないことをすれば,自然とナメられることは少なくなっていくはず。
4.上から目線はやめる
現場を25年やってきたが,上から目線の現場監督は苦労している。
発注者(現場監督)と下請け(職人)という関係はあれど,人と人。
上から目線で指示されても,職人からしたら「やらされてる感」が強く,作業が効率よく進まない。
職人を動かすには『やれ!しろ!はやく!』では,まず動かない(笑)。
『根気よく・粘り強く・おだてながら』,時には悪者を第三者に作り出し(所長とか笑)動かしていく必要がある。
金払ってんだから言うこと聞けや!
と思う気持ちは痛いほどわかる。
でも,人を動かすのは決して『強制力』じゃない。
職人の『感情』を大切にしてやる余裕がある現場監督はナメられない。
5.現場第一
メンツ・プライド・工程最優先…。
こんなん職人からしたらどーでもいい(笑)
あくまでも現場が第一。
嘘も方便。
現場監督は正直に全て話さなくていい。
それらしい職人が動きたくなる理由をつけて『現場第一主義』を貫こう。
6.言う時は言う
- 〇〇さんのおっしゃる通りですが,今回はこうしてほしい〇〇だから
- 認められません,〇〇だから
- 違います,〇〇だから
明確な理由をつけて,言う時は言わなければならない。
現場監督と職人は立場がまるっきり違う。
ポジションによって主張が変わるのは当然のこと。
職人の言うことは絶対ではない。
理由があるなら否定していい。
なんでも「なーなーの関係」は現場監督が辛いだけ。
7.教えてもらうことを恥じない
職人からみたら現場監督が実作業ができるとは思っていない。
専門知識があるとも思っていない。
ど素人みたいな質問でも全然OK。
知ったかぶりして適当にあしらわれると,正直ナメてしまう。
できる監督ほど細かく作業内容を聞いてくるし,理解しようとする。
知ったかぶりして腕組んで突っ立ってても笑われてるだけですよ…。
8.間違ったら謝る
謝れる現場監督は強い。
てか,尊敬される。
間違っても,職人のせいにしたり,お客のせいにしたり,上司にせいにしたり。
現場の職人ってカンがいいから気づく。
お前だろ!ってね。
すいません。ごめん。俺のせい。って言える現場監督は助けられることはあってもナメられることはない。
9.逆算する
現場監督に逆算力は絶対に必要。
最後から考える。
〇〇やって次に〇〇じゃなく,
〇〇するためには,いつまでに〇〇って感じ。
順算だと先が読みづらい。
常に逆算する癖をつけないと工程管理能力は上がらない。
10.メモする
ナメられている現場監督ほど「言った・言わない」が発生する。
コミュニケーションが円滑じゃないから,曖昧な表現で指示したり,二転三転したり。
言ってないのに…。
クソ職人が!
みたいなことにならないために,メモ必須。
誰が?どこで?誰と?何を?
現場監督が職人と喋る時は,常にメモ帳orボイスレコーダーを出すこと。
これだけでナメられることがなくなるはず。
職人と現場監督を経験して思ったこと【真剣ならOK】
俺は本職は溶接工だが,現場監督も最近多い。
両方経験して思ったことは,
立場によって考え方は変わる,あちらを立てればこちらが立たない。
八方美人は辞め,任務を遂行しよう。
ということ。
目指すは,鬼滅の刃の煉獄杏寿郎。
「俺は俺の職務を全うする!メラメラ」
とは無理かもしれないが,職人は職人,監督は監督。
ナメられる・ナメられないよりも,人としてきっちり仕事しよう。
真剣に職務を遂行したら「ナメる・ナメられる」なんて気にならない。
現場監督が職人にナメられない10ヶ条:まとめ
- ハキハキと喋る
- 工程の把握
- 一緒に休憩する
- 上から目線はやめる
- 現場第一
- 言う時は言う
- 教えてもらうことを恥じない
- 間違ったら謝る
- 逆算する
- メモする
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