Tig溶接のローリングがどうしてもできない君へ。
初心者でどうしてもローリングができないって人はいる。
俺がそうだった。
偉そうに溶接技法や知識をブログに書いているが,
全くの落ちこぼれ。
Tig溶接を始めてから普通の腕前になるまでに5年はかかった。
半分あきらめてたのもあるが,
不器用,要領が悪い,運動神経がないの3拍子。
全くローリングどころか溶接もままならなかった。
よく職場にいるどうしようもないやつの一人。
とにかく俺は悔しくてやみくもに練習しまくったが,
コツや考え方を教えてくれる人がいなかった。
そんな俺とよく似た境遇の人の役に立ちたくて
このブログを始めた。
この記事↓↓↓でローリング練習方法と上達のコツを書いたが
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/07/weld-1054586__480-320x180.jpg)
よく読まれている。
もう少し基本的な補足事項があるので,
今回はローリング習得のコツを記事にしたい。
ローリング習得のコツ① トーチの持つ位置はどうする?
ローリングで重要な事はトーチの持つ位置。
ノズルを回しながら進むので
手や体の力が抜けていることは当然だが,
トーチの持つ位置が重要。
トーチの持つ位置。
悪い例。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/09/IMG_4113-1024x768.jpg)
良い例。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/09/IMG_4114-1024x768.jpg)
ちょっと大袈裟かもしれないが,
なるべくノズルよりは離して持った方がローリングはやりやすい。
ノズルと近い位置を持てば持つほど体や手の動きは大きくなる。
ノズルから離れた位置でローリングすると動きが小さい。
上手い人ほどノズルからの持つ位置が離れている。
ノズルの進みが悪いとかローリングしずらいと感じたら一度
トーチの持つ位置を見直してみるといい。
ローリング習得のコツ② トーチの持ち方はどうする?
持つ位置と同じくトーチの持ち方も重要。
ガチガチに握るとどうしても動きが硬くなる。
ノズルは滑る原因の一つは,持ち方にある。
トーチの持ち方。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/09/IMG_4112-1024x768.jpg)
トーチの持ち方は基本的に2本の指で持つ。
握らない。
あとの指は添えるだけ。
ゴルフのクラブや野球のバットと同じ感覚。
手のひらや指は添えるだけ。
これがなかなかできない。
ついギュッと握ってしまう。
力を意識して抜く。
息を思いっきり吸って吐くときにトーチを持ってみる。
その感じ。
意識の仕方で随分変わるはず。
ローリング習得のコツ③ ノズルのフチを意識してる?
ノズルと母材が当たっているフチを意識すること。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/09/skitch-4-1024x768.jpg)
実際には赤色の部分だけが母材と接触している。
ここを意識してローリングをやってみてほしい。
自然とトーチ角度が決まるはずだ。
ちょうどノズルの角の部分。
寝かせすぎもダメだし,立てすぎもダメ。
ノズルの角で転がす。
いいバランスの位置がある。
ローリング習得のコツ④ トーチケーブルはどうする?
案外ジャマなのがトーチケーブル。
トーチ自体は軽いがケーブルが接続されるとかなり重さを感じる。
よくやるのが腕にケーブルを1回転させて巻く方法。
これだとケーブルの重さを感じなくて済む。
ケーブルが折れていないか?
ケーブルがねじれていないか?
トーチが自由に動くか?
以上の点を溶接を行う前に注意する。
意外と初心者はトーチケーブルに無頓着なので意識してほしい。
ローリング習得のコツ⑤ 配管の中心を意識してる?
ローリングでよくある失敗が滑り。
ノズルがズルッと滑って昇竜拳!
みたいになってしまう。
それを防ぐためには力の抜く事と,力をかける位置を意識すること。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/09/skitch-5-768x1024.jpg)
配管の中心をイメージしノズルをローリングさせる。
中心を意識すればトーチ角度は自然と変わっていく。
これだけで滑ることはなくなるはず。
ノズルが滑るということは中心からずれているということ。
トーチ角度の修正につながる。
ローリング習得のコツ⑥ 考えすぎてない?
考えすぎもよくない。
結局ソレかい!!
ってツッコミが聞こえそうだが,
ローリングできないときは
俺もローリングのことばかり考えてた。
なんでだろ????
手か?
肩か?
ケーブル?
トーチ?
ノズル??
溶接機!!????
もう訳がわからない。
こうなるとさらに出来なくなる。
そんなときはあっさりリセットしよう!
深く考えずに。
いずれ出来るようになる!!
絶対に。
誰でも。安心して欲しい。
体育の通知簿1の俺がいる。
体育祭では影に隠れて逃げてた俺が。
工場でもTig溶接の配管になるとトイレへ直行!
なるべくローリングを避けてた。
ローリングに才能もクソもない。
体が覚えるのを待てばいい。
それでもローリングできない君へ。
結論から言えばローリングできなくても問題ない。
その代わり「浮かし」を極めて欲しい。
「浮かし」は現場では必須の技。
「浮かし」が上手い人はローリングと区別がつかないくらいだ。
「浮かし」ができないのはマズイが「ローリング」は問題ない。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/08/production-2311531__480-320x180.jpg)
ローリング習得のコツ まとめ
ローリング習得のコツまとめ
- トーチの持つ位置
- トーチの持ち方
- ノズルのフチを意識する
- トーチケーブルの確認
- 配管の中心を意識する
- 考えすぎない
まとめてみると基本的なことばかり。
溶接は基本技術が重要。
一つ一つ確認しながらローリング道を極めて欲しい。
このブログが誰かの役に立てば嬉しいし,幸せだ。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2020/09/1500x500.jpeg)
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