溶接技能者試験って何?
鋼構造物の製作における溶接作業に従事する溶接技能者についての資格であり、溶接作業を行う技能者の技量を一定の基準(JIS、WESなど)に基づいて評価試験を行い、資格の格付けと認証を行うものです。
TN-Pでよくある失敗3選。
・裏波がでない。
・穴があいた。
・裏ガス(バックシールド)が出ていなかった為,裏波が花が咲いてしまった。
この3つだろう。
練習時から試験をイメージして取り組むことが必要だ。
練習時から失敗したときの対処を考えておこう。
きっと試験はうまくいく。
TN-Pで裏波が出ない時の対処法
本来は試験中は裏波を目視で確認してはならないのでこっそり確認しよう。
そこで裏波が出ていなかった場合。
1.まずは試験片を手でさわれるぐらいまで冷ます。
試験中は治具から試験片を外すことはできないため,俺は
洗浄液や水を染み込ませたウエスで冷却する。
SUSは急冷しても大丈夫なので安心してほしい。
2.電流をちょっと上げ(5A〜10A)もう1回なめる。
このとき注意してほしいのはトーチ角度と溶接速度だ。
トーチ角度は試験片に対してほぼ直角に当てる。
溶接速度はかなりゆっくり。ジワーっと動かす。
溶接棒はいれずになめるだけ。
トーチはブレないように両手で持ってもいい。
これを裏波がでるまで何回でもやる。
できれば1回ごとに冷やしてほしい。
冷やさずに溶接すると表面が汚くなり,材料が組織ごと壊れるため。
くどいようだが練習時にやってみてほしい。
いきなり試験は難易度が高い。リカバリーも練習だと思ってやってみてほしい。
TN-Pで試験片に穴があいてしまった時の対処法。
TNーPで穴があいても問題ない。
1.まずは深呼吸。
現場では薄い配管で穴があくことは日常だ。
あわてず対処すれば全く問題ない。
2.とりあえず試験片を冷やす。
裏波が出ない時と対処法は同じ。
ウエスや洗浄液で冷やそう。
※穴があいてしまった分バックシールドが弱くなるのでちょっとシールド量をふやそう。
3.穴を埋める
穴があいてしまった少し手前から材料を熱するようにアークであぶりながら
ゆっくり進行する。この時に裏波が赤くなっていることを確認してほしい。
穴にきたらアークを切りながら溶接棒を断続的にいれ穴をふさいでいく。
溶接棒を多くいれすぎないこと!
チョンチョンって感じだ。
裏波は綺麗につながるはず。
これぞTig溶接の利点だ。
くどいようだが絶対練習時にやってみてほしい。
いきなり試験は難易度が高い。リカバリーも練習だと思ってやってみてほしい。
TN-Pで裏ガス(バックシールド)が出ていなかった為,裏波が花咲いてしまった。
こうなったら最後。あきらめるしかない。
これは技術的な問題ではなく動作ミス。
俺はToDoリストを作って凡ミスをふせいでいる。
俺のToDoリストも公開したい。
きっと初心者には参考になるはず。
現場でもこのミスはよくあるが,グラインダーで削り直すしかない。
試験はグラインダーは使えないので試験採取位置にないことを祈るしかない。
まとめ
TNーPは失敗が少ない試験。
裏波が出しやすい薄いSUS材なのでいつも通りにやれば問題ないはず。
失敗してもリカバリーが効くので安心して受験してほしい。
いずれ俺の練習材もアップする予定なので参考にしてほしい。
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