溶接が上手くなる人には共通点がある
約20年,溶接を職業にしてきて
色々な新入社員に溶接を教えてきたが,
被覆アーク溶接でもTig溶接でも上手くなる人には
共通点があることに気がついた。
溶接には当然,向き不向きがある。
溶接が上手くなる人は溶接が向いているのだとは思うが,
向き不向き以前に溶接以外の職業に就職しても
きっと上達や仕事を覚えるのが早いと思う。
溶接を覚えるのが早い人には共通点があり,
その共通点を真似すればどんな人でも
上達は早くなる。
今回は,
溶接の上達が早い人の共通点を記事にしたい。
初心者溶接工にはぜひ参考にしてもらいたい。
①素直
これが一番大事。
素直さ。
素直とは?
ありのままで、飾り気のないさま。素朴。
溶接は技術職。
素直で謙虚な人は上達が早い。
超初心者のときは誰でも素直だが,
ちょっと現場経験を積むと
人の意見をプライドが邪魔して聞けなくなる。
「あーそういう意見もあるなぁー」
と一旦受け入れて試してみると案外上手くいくときが多い。
職人は頑固なイメージがあるが最近は情報の流れが早く
頑固な職人は情報取得が遅い。
溶接の世界でも情報は溶接の出来栄えを左右する。
材料や道具は毎年進化しているので,
頑固な職人はこれからの時代取り残される。
素直な気持ちを持って溶接に取り組み
新しい意見や情報はすぐ取り込み
自分の役に立つかどうか判断する。
素直さはシンプルで意外と上達の手助けをしてくれる。
逆に頑固さは視野を狭くし俯瞰的に物事をとらえられないため
上達を遅らせる。
素直に人の意見を取り入れる人は長期でみて
上達する速度が格段に違う。
②研究心,好奇心が強い
研究心とは?
物事を深く追求し,物事を明らかにしようとする心意気
好奇心とは?
物事を探求しようとする根源的な心。自発的な調査・学習や物事の本質を研究するといった知的活動の根源となる感情を言う。
溶接の上達が早い人は素直で人の意見を聞くが,
それが正しいかどうかは自分で実践して判断する。
そのまま鵜呑みにしない。
研究心や好奇心がすごく強い。
必ず実践して確かめる。
なんで?どうして?
実践してよければすぐに取り入れる。
ダメならなぜダメなのか考える。
この一連の動作が異常に早いのが特徴。
こんど試そうとか,機会あればとかは考えず,
すぐ行動しその場で解決する場合が多い。
失敗を恐れずに行動するので結果,
失敗の数だけ上達する。
溶接の場合
・溶接棒の角度
・トーチの角度
・電流
・溶接速度
・溶接姿勢
etc………..
無限に失敗の要素は存在する。
その無限の要素を一つ一つ確かめ意見を取り入れて
じっくりと解決していく。
研究心と好奇心。
溶接の上達が早い人は必ずこの資質を持っている。
③モノマネが上手い
溶接の上達が早い人はモノマネが上手い。
言い換えると
見て覚えるのたりパクったりするのが得意。
昔の職人さんは見て盗め!と教えることが多いが,
それは自分がそうしてきたから。
見て盗む方法を教えて欲しいのにそれは言わないから
モノマネが得意じゃない人はなかなか上達ができない。
モノマネが上手くなるには
・観察する
・自分よりもちょっと上手い人のマネをする
・特徴をつかむ
この3つのコツが重要。
溶接で言えば
自分よりもちょっと上手い人の←ココ重要!!
ホルダーやトーチの持ち方から
体勢,電流,速度,ルートギャップなどなど,
全てを観察しメモしパクる。
これで溶接が上手くいかなければ
何かがマネできてないってこと。
これをひたすら繰り返す。
スポーツでもなんでも技術職は,
一度感覚をつかめば
「コレかーーーーー」って瞬間が必ずくる。
盗んでしまえば自分の技術のように
扱うことができる。
溶接の上達が早い人は必ず人の技術をパクっている。
まとめ
溶接の上達が早い人には共通点がある。
・素直
・研究心,好奇心が強い
・モノマネが上手い
これはどの仕事でも同じことだ。
特に技術職で上手いと言われてる人はこの資質を
持っていることが多い。
この3つの要素を意識することで技術の上達を
早めることができるのは間違いない。
ぜひ溶接を始めたばかりの人や,
なかなか上達しない人は参考にしてほしい。
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