物事には必ず裏表がある。
いいことばかりじゃなく物事には,
必ず悪いこともセットで存在する。
Tig溶接にもいい点と悪い点が存在し,
用途によって使い分けることが必要。
今回はTig溶接のデメリットについて記事にしようと思う。
Tig溶接とは?
Tig溶接は1930年にアメリカで発明された。
実際に実用化されたのは1940年頃と言われている。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/08/welding5-img1-2.png)
TIG溶接(ティグようせつ)とは、電気を用いたアーク溶接方法の一種である。TIGは、Tungsten Inert Gasの略で、タングステン-不活性ガス溶接の意であり、電極棒に消耗しない材料のタングステンを使用して、別の溶加材(溶接棒)をアーク中で溶融して溶接する方式である。国際的には、Gas Tungsten Arc Welding、略してGTAWまたはGTA溶接と呼ばれ、この呼び名の場合はプラズマ溶接も含まれる。
現在のTig溶接の形になって,
まだ80年ほどしかたっていない。
Tig溶接のデメリット その1。
1.風に弱い。
Tig溶接には風が大敵。
ちょっとした風でもシールドガスの
アルゴンが飛ぶ。
対策としては
・風除けの養生をする。
・アルゴン流量を増やす。
・大容量ガスレンズに変更する。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/06/welder-3018425__480-320x180.jpg)
根本的な解決策はない。
とにかく風のない状態を作り出す必要があるため
屋外の現場では苦労する。
Tig溶接のデメリット その2。
2.溶接速度が遅い
Tig溶接の溶接速度は,
ほとんど他の溶接方法に負ける。
対策としては,
・電流を上げる。
これしかない。
効率優先の作業や数勝負の作業には,
Tig溶接は向かない。
速度が早い溶接は
・半自動溶接ー炭酸ガス(MIG,MAG,CO2)
・被覆アーク溶接
最近では現場でも半自動溶接が多くなってきた。
Tig溶接のデメリット その3。
3.アルゴンが高い。
7㎥のアルゴンボンベは約1万円。
それが大体2日程で無くなる。
1ヶ月にすれば約15万円。
これはデカイ。
バックシールが必要ならかなりの量が必要になる。
対策としては
・アルゴンの流量を適切な量にする。
・取引先との交渉。
これも根本的な解決策はない。
アルゴンは高いことは,
作業者全員に周知する必要がある。
Tig溶接のデメリット その4。
4.技術習得に時間がかかる。
Tig溶接は「ローリング」「浮かし」
「溶接棒の送り方」など習得する必要がある
技術が多い。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/08/production-2311531__480-320x180.jpg)
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/07/weld-1054586__480-320x180.jpg)
練習するにしてもアルゴンが高いため
潤沢に練習させてくれる企業は少ないと思う。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2018/06/welding-1209208__480-320x180.jpg)
対策としては,
・イメージトレーニング
・練習効率を上げる
かなり習得時間に個人差がある溶接法だと思う。
熟練が必要で,
これからの時代かなり貴重な存在になるかもしれない。
まとめ
Tig溶接のデメリット
・風に弱い
・溶接速度が遅い
・アルゴンが高い
・技術習得に時間がかかる
これを上回るメリットが存在しないかぎり
溶接法としてTig溶接は選択しないほうがいい。
Tig溶接のメリットはたくさんあるため
別の機会に記事にしたいと思う。
![](https://40chousennsya.com/wp-content/uploads/2020/09/1500x500.jpeg)
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