【短命】夜勤で寿命を縮める明確な根拠【実際起きた体調不良も解説】
来週から初めての夜勤です。
夜勤が寿命を縮めるって本当ですか??
気になるなぁ〜…。
建設現場で夜勤経験27年以上ある溶接工が解答するね。
結論から言うと,『夜勤は寿命を縮めることは間違いない』。
根拠や予防法,体に起こる変化などを実体験ベースで解説するね。
本記事の内容は以下の通り
- 夜勤で寿命は縮む根拠
- 夜勤すると体に起きる変化
- 夜勤で寿命が縮むは『嘘』と言う人の理由
- 夜勤しながら寿命を延ばす方法
この記事を書いている俺は「溶接歴25年超」の熟練溶接工。
保有資格は,JIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。
要するに,現場歴が長い職人。
本記事は,夜勤で寿命は縮むのか?という疑問に根拠と実体験ベースで解説した記事。
- これから夜勤がある業界へ就職転職する人
- 夜勤と寿命の関係を知りたい人
は,ぜひ参考にして欲しい。
夜勤で寿命は縮む根拠【睡眠不足が主原因】
先日,夜勤で寿命が縮む根拠として下記のようなツイートをした。
夜勤は寿命を縮める明確な根拠【短命】
・免疫力の低下
・成長ホルモン分泌低下上記は主に『睡眠不足』からきています。
平均睡眠時間が5時間を切ると平均寿命は一気に短くなるとの研究結果。
夜勤従事者は『睡眠』を重視して体調管理してください。
— Mac好きな溶接工@職人の概念をぶっ壊す! (@kaisyabaibai) June 26, 2021
夜勤することで体内時計が乱れ睡眠不足になり,
- 免疫力の低下
- 成長ホルモン分泌低下
が起こる。
上記の2つが夜勤が寿命を縮める根拠。
深堀していこう。
1.免疫力(病気から身を守る力)の低下
睡眠不足で免疫力が低下すると『ガン,糖尿病,心臓病』などに罹りやすくなる。
- 乳がんの発症リスクが約1.5倍
- 前立腺ガンの発症リスクが2.77倍
- 膵臓ガンの発症リスクが2.27倍
- 膀胱ガンの発症リスクが1.74倍
- 糖尿病リスクが最大60%増加
7種類のガンでリスクが上昇すると言われているんだ。
夜間に光にさらされるとメラトニンという(ガンを防ぐ)ホルモンも分泌が抑制されてしまうらしい…。
夜勤やりたくないんですけど…。
2007年に,WHOの関連機関である国際がん研究機関(IARC)が「サーカディアンリズム(体内時計)を乱す交代勤務」を発がん性リスクが2番目に高いグループ(2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある暴露状況)に認定している。
デンマークでは「20年以上、週に1回以上夜勤に従事」し、その後に乳がんを発症した看護師に対して国が労災認定する形で金銭的補償を行っている。
国や国際機関が夜勤の弊害を認めてるんですね…。
上記のことからも,夜勤で体内時計が乱れ睡眠不足になり寿命を縮める恐れがあることがわかると思う。
世界的には『夜勤の発ガン性は除草剤並み!』とも言われてるんだ。
2.成長ホルモン分泌低下
睡眠不足による成長ホルモン分泌低下により,細胞のダメージ修復力が弱くなる。
成長ホルモンの役割・・・体にある物質をエネルギーとして使えるような物質に変えていく働き(代謝)
成長ホルモンの分泌が低下すると,
- コレステロールが増える
- 動脈硬化
- 皮膚がカサカサ、薄い
- 筋肉量が低下する、疲れやすくなる
- 内臓脂肪が増え、肥満症になる
など。
いわゆる老化現象が一気に進むんだ…。
夜勤自体が寿命を縮めるのではない。
夜勤すると高確率でなる『睡眠不足』に寿命を縮める原因がある。
夜勤明けは,
- 外が明るい
- 疲れすぎて興奮状態
- 物音が気になる
- 体内時計が狂う
などの理由で睡眠不足になる。
数多くの研究結果でも,夜勤による睡眠不足や体内時計の乱れで寿命を縮める根拠が示されている。
京都府立医大の研究チームによると,長期間にわたって頻繁に昼夜が逆転して体内時計が乱されると,死亡率が4.26倍に高まる傾向にあることを,マウスの実験で明らかにした。
ー朝日新聞デジタルより引用
とか,
不眠症の有症率は日勤群10.4%,2交代勤務群34.5%,夜勤群15.9%と2交代勤務群で最高値。
など。
実体験ベースの感覚でも,
夜勤は命を削ってる感は感じる…。
夜勤すると体に起きる変化
実体験として俺は建設現場の溶接工として27年以上,夜勤2交代勤務を経験してきた。
その経験から,夜勤すると体に起きる変化を感じてきた。
- 頭が痛い
- 胃がもたれる
- フラフラする
- 体が寒い
- 耳鳴り
- 考えがまとまらない
- 便秘になる
- 通常しないミスをする
- なんかイライラする
ちなみに日頃から筋トレや登山で体は鍛えてる。
鍛えてる俺ですら,夜勤による睡眠不足には敵わない。
北斗神拳による内側からの攻撃って感じ。
夜勤中はなんか調子悪い…って感じが続く。
しかも,2日間夜勤で3日間日勤とかの方が体調が悪い。
ずーーと夜勤なら夜勤,日勤なら日勤の方が体内時計が合わせやすい。
日が上って起きて,沈んで寝てって生活が,やっぱり人間基本なんですね…。
夜勤で寿命が縮むは『嘘』と言う人の理由
夜勤で寿命が縮むのは『嘘』だ!と言う人の理由として,
- 夜勤従事者は増えているのに,日本の平均寿命は伸びている
- 夜勤従事者が短命と言う結果は明確にはない
という2つの理由を挙げる人がいることは確か。
1.日本の平均寿命は伸びている
厚生労働省によると,
深夜業従事者割合は,
- 平成9年13.3%
- 平成14年17.8%
- 平成19年17.9%
- 平成24年21.8%
と一貫して増加しており,最新調査年である平成24年においては1,200万人の労働者が深夜業に従事していると推計された。
ー我が国の深夜交替制勤務労働者数の推計より引用
しかし,日本の平均寿命は年々伸びていることから(※2019年の日本人の平均寿命は女性が87.45歳,男性が81.41歳となり,ともに過去最高を更新)夜勤に従事しても寿命自体には影響がないということが言えるという主張。
2.夜勤従事者が短命と言う結果は明確にはない
確かに夜勤従事者が短命と言う明確な研究結果があるわけではない。
1976年のフランス政府の委託でヴィスナール教授は交代勤務をする2万人の労働者を調査し『夜勤は寿命を10年以上縮める!』という研究結果もネットにはあふれているが,いかんせん情報が古すぎる。
看護師は短命とか,消防士が短命とかも都市伝説レベル。
でも,現実として夜勤従事者は発ガン性リスクは高いし,精神疾患を発症するリスクも高い。
俺が思うに,夜勤と寿命の因果関係がはっきりしない・できないというのがあるだけで,寿命を縮める原因の一端に夜勤があるのは間違いないような気がする。27年間の夜勤経験の肌感覚。
現実として体の調子は悪い。
40代以降の夜勤はなかなかハードだよ(経験者談)
夜勤しながら寿命を延ばす方法
夜勤しながら寿命を延ばす方法…
充分な栄養を取り,8時間睡眠の確保
これしかない。
夜勤を乗り切るチートアイテムの紹介もしているのでどうぞ↓
そして,できるなら夜勤従事期間を短くすること。
もっと言えば,夜勤がない仕事に就くこと。
命を削ってまでする仕事はこの世には存在しない。
それよりも新しい事に挑戦したり,家族,友人との楽しい思い出などに重きを置いた方が人生は充実するはず。
もし今,夜勤に従事する仕事に『就こうとしているor就いている』なら抜け出す努力をすることを強くおすすめする。
俺は40代になってから挑戦を始めたが,決断は早ければ早いほどいい。
ぜひ,夜勤しながらでもいいので抜け出す努力をしてほしい。
夜勤で寿命を縮める明確な根拠:まとめ
夜勤で寿命を縮める明確な根拠
夜勤することで体内時計が乱れ睡眠不足になる。
そして,
- 免疫力の低下
- 成長ホルモン分泌低下
が起こる。
年齢が若いうちはしのげるが,年齢とともにガタが必ずくる。
夜勤から抜け出す努力も同時並行で模索するべし!
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