FX【トラリピ】を始めて約10ヶ月経過(2019.9現在)した。
FX【トラリピ】に対する理解が深まってきたので,初心者向けになるべくわかりやすく(過去の自分に書くように)トラリピに関する記事も増やしていこうと思う。
まずは,トラリピを仕掛ける上で重要な手法「ハーフ&ハーフ」について記事にしたい。
・「ハーフ&ハーフ」とは?
・「ハーフ&ハーフ」のメリット・デメリット
・「ハーフ&ハーフ」のレンジの決め方
・「ハーフ&ハーフ」の買いと売りの中心の決め方
・「ハーフ&ハーフ」を適用できる通貨ペアとは?
【トラリピ】「ハーフ&ハーフ」とは?
トラリピをする上で必須の手法で,仕掛けるレンジ(値幅)を決めたら、そのレンジ内の上半分に売りのトラリピ、下半分に買いのトラリピを仕掛けるトラリピ戦略のこと。
図で言えば80円〜90円までを買い,90円〜100円までを売りとするトラリピのこと。
俺が現在「ハーフ&ハーフ」を仕掛けている【AUD/JPY】で見てみると,
85円を中央値として,65.100円〜85.000円を買い,85.100円〜100.000円までを売りとしている。
マネースクエア の管理画面【トラリピ管理表】で見てみると,
65.100円〜85.000円を買い,85.100円〜100.000円までを売りとしているのがわかると思う。
想定レンジ(AUD/JPYで言えば65.100〜100.000の間)の中で売りと買い両方トラップを仕掛けておくことを,マネースクエア のトラリピでは「ハーフ&ハーフ」と呼んでいる。
「ハーフ&ハーフ」のメリット
・必要な資金を大幅に抑えることができる。
・評価損が少なくてすむ。
この2点がトラリピ「ハーフ&ハーフ」のメリットとなる。
では,一つ一つ解説していこう。
メリット1.必要な資金を大幅に抑えることができるとは?
必要証拠金 | 716,000円 | 必要資金は2,616,000円 |
評価損 | ー1,900,000円 |
「ハーフ&ハーフ」では無い場合のトラリピでは,図のように100円〜80円まで1万ドルずつ1円ごとに買い下がっていくと必要な資金は2,616,000円となる。
必要証拠金とは取引総代金×4%(証拠金率)で求められる。
今回の例では,99円×10,000ドル=990,000円
990,000円×0.04(4%)=39,600円が1回の取引で必要となる。
98円以降も必要証拠金が必要なので全て足していくと,716,000円となる。
必要証拠金 | 382,000円 | 必要資金は832,000円 |
評価損 | ー450,000円 |
「ハーフ&ハーフ」の場合のトラリピでは,図のように100円〜90円までは売りトラリピ,90円〜80円までは買いトラリピなので文字通り「ハーフ&ハーフ」となり,必要資金は832,000円となる。
売りの部分は全て決済されるので100円〜90円までは利益。
買いの部分のみ資金が必要となるので,買いトラリピのみの場合と比べると必要資金は1/3となる。
メリット2.評価損が少なくてすむとは?
買いトラリピのみの場合と「ハーフ&ハーフ」の場合を比べてみると,
買いトラリピのみの場合
必要証拠金 | 716,000円 | 必要資金は2,616,000円 |
評価損 | ー1,900,000円 |
「ハーフ&ハーフ」の場合
必要証拠金 | 382,000円 | 必要資金は832,000円 |
評価損 | ー450,000円 |
一目瞭然で「ハーフ&ハーフ」の評価損が少ないのがわかる。
評価損が少ないことは初心者に重要なこと。
ー190万円とー45万円では心の余裕が全然違う。
「ハーフ&ハーフ」のデメリット
・想定レンジを外れた上下に損失リスクがある。
・マイナススワップが発生する。
この2点がトラリピ「ハーフ&ハーフ」のデメリットとなる。
では,一つ一つ解説していこう。
デメリット1.想定レンジを外れた上下に損失リスクがあるとは?
通常のFXだと買いのみとか売りのみなのでどちらか一方にリスクがあるが,「ハーフ&ハーフ」は上下にリスクがある。
ギリギリで運用していると,想定レンジを外れた場合ロスカットされる。
デメリット2.マイナススワップが発生するとは?
FXで狙う収益は主に2つ。
- キャピタルゲイン(為替差益)=価格変動で得られる利益
- インカムゲイン(スワップ)=金利差によって発生する収益
トラリピは基本的にキャピタルゲイン狙いの手法。
日々発生する2国間の金利差による収益のこと。
一般的に低金利の通貨を売って高金利の通貨を買えば,スワップを受け取ることができる。
その逆で,高金利の通貨を売って低金利の通貨を買えば,スワップを支払う必要がある。
低金利とか高金利というのは,国の政策金利をはじめ各国の情勢を参考としながらインターバンク市場で決定される。
2019.9.7現在【AUD/JPY】を参考にすると,オーストラリアの政策金利は1.0%なので日本の-0.10%と比べるとオーストラリアは高金利となる。
「ハーフ&ハーフ」に限らずスワップ発生のリスクは取引をする以上存在する。
スワップ自体は微々たるものなので,あまり気にする必要はないというのが俺の見解。
マネースクエアでは今月のスワップカレンダーや各国の政策金利を確認することができる。
各国の政策金利(2019.9.7現在)
「ハーフ&ハーフ」のレンジの決め方
設定レンジの決め方は,人それぞれで正解はない。
投資期間によっても変わるしリスク許容度によっても変わる。
ここでは【AUD/JPY】を使って,俺はどうやって決めたか?を解説したい。
まずは,【AUD/JPY】のチャートを見てみよう。
85.000円を中央値として,上側に売り(100.000〜85.100),下側に買い(65.100円〜85.000)としている。
このレンジの決め方は単純で,リーマンショック後過去10年をカバーするレンジにしただけ。
FX素人の俺は相場なんて読めないし,リーマンショックを予想していた経済学者もいない。
要するに相場なんて誰もわからない。
大事なのは,リーマンショック級の相場の急変時や想定レンジを外れそうになった場合に口座余力(資金余力)があるかどうかだと思う。
一日で想定レンジを外れることはまずないので,余裕資金を準備することが一番大事。
想定レンジを広く取ればリスクは少ないが資金が必要になるし,狭くレンジを取ればリスクは上がるが資金効率は良くなる。
ただし,誰にも相場は予測がつかないことは頭に入れておく必要がある。
「ハーフ&ハーフ」の買いと売りの中心の決め方
「ハーフ&ハーフ」の買いと売りの中心の決め方は,リスクをどれだけ取るか?によって変わってくる。
正解はないし誰もわからない。(著名な経済学者すらも)
俺は過去10年のチャートからカバーする範囲(100円〜65円)を選び,半分ぐらいの85円としたが,80円でもいいと思う。
重要なのは選んだ通貨ペアがレンジ相場になっていること!
レンジ相場ならいずれ上がったり下がったりするので想定レンジ内で動く。
動けばトラリピのトラップが発動し利益を生んでくれる。
「ハーフ&ハーフ」を適用できる通貨ペアは?
「ハーフ&ハーフ」はレンジ相場になっている通貨ペアじゃないと威力を発揮しない。
ZAR/JPYのように,ずっと下がっている通貨は「ハーフ&ハーフ」は効果なし。
トラリピ初心者にオススメなのが,AUD/JPYとNZD/USD。
実際俺も運用している。
AUD/JPY
NZD/USD
まとめ
トラリピするなら「ハーフ&ハーフ」は必須。デメリットはレンジで調整できるのであまり気にする必要はない。
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