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【書評】「読みたいことを,書けばいい」は究極の文章バイブルだった

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自分が読みたくなければ,その文章はクソだ

 

溶接工
溶接工
もっとブログをみんなに読んでほしい!おもしろい文章を書きたい!

そんな思いで手に取った本。

「読みたいことを,書けばいい」という優しいタイトルに釣られたのもある。

実際読んでみると著者の田中 泰延さんの文章に打ちのめされた。

田中 泰延さんの文章は,嫉妬すら覚えるほどに読みやすくおもしろい。

自分が読みたくなければ,その文章はクソという観念の元,「なにを」,「だれに」,「どう」,「なぜ」という4章で文章について語ってくれる。

読みやすくわかりやすい文章のエッセンスをちょっとでも手に入れたいなら「読みたいことを,書けばいい」はオススメだ。

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では,紹介していこう!

「読みたいことを,書けばいい」総合評価・あらすじ

総合評価

星は4つ。

本書は、世間によくある「文章テクニック本」ではない。

著者が言う通り,この本を読んでも田中 泰延さんのように読みやすくわかりやすい文章は書けるようにはならない。

この本でわかるのは文章で飯を食っている人の考え方だ。

田中 泰延さんは元電通で相当な読書家で勉強家。

文章の書き方をシンプルにまとめるとタイトルにある「読みたいことを,書けばいい」となるのだろう。

シンプルさに本質があるのは,一流の共通項。

常に自分に向けて文章を書くという意識で文章を作っていくという考えをずっと述べてある本。

 

あらすじ

「バズる記事を書きたい」
「ターゲットに刺さる文章を書きたい」
「自分の思いを読んでほしい」

そんな「技術」を学ぼうとする人は、
出発点から間違っている。
もっとシンプルに、
あなたが読みたいことを、
あなたに向けて書けばいいのだ。

Web記事500万PV超、
Twitterフォロワー46000人超。
多くの支持を得るwebライター初の著書。

「読みたいことを,書けばいい」には田中 泰延さんが書いた記事10選というのが付録としてQRコード付で掲載されているので,ぜひチェックしてみてほしい。

田中 泰延さんが書いたコラムがおもしろくて本そっちのけで読んでしまった…。

「読みたいことを,書けばいい」のここが良かった!

「読みたいことを,書けばいい」が面白いと思った3つのこと

  1. 自分だけの主張や感想を書けばいいという事
  2. おもしろい文章に勉強は大事という事
  3. 文章術は役に立たないという事

 

自分だけの主張や感想を書けばいいという事

自分だけの主張や感想を書けばいいというと独りよがりみたいに聞こえるかも知れないが,そうではなく,すでに誰かが書いていることは書かなくていいという事。

Googleで検索したら同じ文章ばかり出てきて嫌になる経験はみんなあるだろう。

とりあえずは他人は意識せずに自分が読みたい文章を考えるところからという考えはおもしろかった。

 

おもしろい文章に勉強は大事という事

ライターの考えなど全体の1%以下でよいし、その1%以下を伝えるためにあとの99%以上が要る。「物書きは調べることが9割9分5厘6毛」なのである。

この言葉を念頭に置いて田中 泰延さんの付録コラムを読むと確かに事実が9割,著者の言いたいことが1割になっている。

事実を知るには勉強するしかない。

その事実を噛み砕いておもしろく伝える技術が文章力。

おもしろい文章は文章術の本を読んでもいきなり書けるようにはならない理屈がよくわかった。

 

文章術は役に立たないという事

ちまたにある文章術の本を読んでも役に立たない理由が「読みたいことを,書けばいい」を読むとよくわかる。

草野球の選手がイチロー選手にバッティングの極意を聞いても実践できないのと一緒で,基礎や知識がない文章素人が文章術をプロから習っても絶対に理解できない。

文章術よりも考え方を習った方がタメになる。

「読みたいことを,書けばいい」はライターとしての考え方が書いてあるので,ブロガー素人の俺にはむちゃくちゃ参考になった。

 

「読みたいことを,書けばいい」の印象に残ったセリフ・シーン

文章を書いて人に見せるたびに、「それは誰かの役に立つか? いままでになかったものか?」と考え抜けば、 価値のある意見には、必ず値段がつく。

ブログも同じ。

「それは誰かの役に立つか? いままでになかったものか?」これに尽きる。

ブログ公開する前にちょっとでもこの考えをするだけでかなり読みやすくなると思う。

一人の人でも刺されば,その文章は成功といえる。

そもそも誰も読まないのだから…。

だれも読まない。だれも読まないのである。わたしのように、依頼主がいて、その文章を掲載する場所が最初から用意されていても、だれも読まない。ましてや、自分で開設したインターネット上のスペースにそんな文章を載せても、だれも読まない。なぜか。 あなたは宇多田ヒカルではないからである。

まずは自分が書いた文章を読み返しおもしろい!誰も書いてない!役にたつ!と思うかどうかこれを徹底することが大事。

「読みたいことを,書けばいい」はこんな人にオススメ!

  1. 文章術を読み漁っている人
  2. ブログのPVで悩んでいる人

文章で悩んでいる人,携わる人にオススメしたい。

まずは考え方を知って書いてみる。

おもしろい文章の構成を知れるのは文章術の本を読むより勉強になるはず。

まとめ

まとめ

「読みたいことを,書けばいい」は文書術の本ではない。考え方を教えてくれる。でもそれが一番重要ってことがわかる本。

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