【書評】自分の中に毒をもて【痛快な言葉だらけ…まさに毒】
いや〜痛快だ…。
日常に閉塞感があるなら,絶対に読んだ方がいい名著。
【自分の中に毒をもて】は,「太陽の塔」「芸術は爆発だ!」で有名な芸術家・岡本太郎さんの著書。
亡くなる3年前の1993年に発売された。
約30年前に発売された本とは思えない。
フツーに日常を生きている人は,頭をハンマーで殴られた感覚に陥るだろう。
- なんのために生きているのかわからない…
- 毎日が苦痛…
- 好きなことが見つからない…
- 毎日がフツーでつまらない…
みたいな人には刺さるはず。
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数々の著名人にも影響を与え続けており,マコなり社長さん・中田敦彦さんなどはYouTubeで動画を出しているので,本を読むのが苦手な方はそちらをどうぞ。
本記事は,「自分の中に毒をもて」の【書評】記事。
自分の中に毒をもて 内容・著者紹介
本の内容
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“才能なんて勝手にしやがれだ” “だめ人間なら、そのマイナスに賭けてみろ”岡本太郎の遺した作品と言葉は、いまでも私たちに鋭く問いかけています。 瞬間を生き抜く、岡本太郎のパッションは、強い力をもって私たちの生命にズシンと響くのです。さあ、あなたも歓喜と驚きに満ちた人生をつかみとってください。
芸術家・岡本太郎のビックリするような考えが至る所に溢れている,情熱的な一冊。
成功テクニック的なことを期待するとガッカリするかもしれない。
この本を読んで,こんなツイートをした。
【自分の中に毒をもて】感想
閉塞感をぶっ壊してくれる名著。
芸術の三原則として、
・きれいであってはいけない
・うまくあってはいけない
・心地よくあってはいけない
それが根本原則だ。なんて常識からぶっとんだ言葉だらけ。
まぁ読んでみ😎
— Mac好きな溶接工@職人の概念をぶっ壊す! (@kaisyabaibai) December 15, 2020
何かを人生で成し遂げたいなら,読んで損はない本。
著者紹介
岡本 太郎(おかもと たろう)
1911年(明治44年)2月26日 – 1996年(平成8年)1月7日)
芸術家
- 太陽の塔
- 明日の神話
- 訣別
など多数。
「自分の中に毒をもて」を読んで上記の写真を見ると,カッコよく見える不思議。
常識・予定調和・忖度・規則・普通・通常なんてクソ!って人。
言うだけじゃなく行動で証明してきた偉人。
こんな人だらけになったら,世界はクソおもしろくなるだろうなぁ〜。
「自分の中に毒をもて」の良かった点3つ
自分の中に毒をもての良かった点3つ
- 迷ったら「危険な道」を行け!
- 「道で仏に逢えば,仏を殺せ」ならぬ…
- 結婚が人間を卑小な存在にしている
以上の3点。
深堀していこう。
1.迷ったら「危険な道」を行け!
みんな、必ずと言ってよいほど、安全な、間違いない道をとってしまう。それは保身の道だから。その方がモラルだと思っている。ぼくは、ほんとうにうんざりだ。
「危険な道をとる」 いのちを投げ出す気持ちで、自らに誓った。死に対面する以外の生はないのだ。その他の空しい条件は切り捨てよう。そして、運命を爆発させるのだ。
安牌ばっかり切ってたら,人生がつまらないものになる。
失敗してもいいから挑戦してみろ!
という岡本太郎の考えには感銘を受けた。
これからの人生の教訓にしたいと思った。
平和で予定調和で冒険もなくポケ〜と生きてたって「生」とは言えない。
どん底か,血が煮えたぎるほどの歓喜か。
どちらにしても「生きてる」ことを実感できる。
人生は己との勝負。
失敗の恐怖に打ち勝ち,目の前に全集中。
人生の岐路に立った時,平然と「危険な道」を取る男になること。
怖いけど徐々に慣らしていこう。
そもそも失うものなんて俺にはないのだから…。
生きる勇気をくれた岡本太郎に感謝。
2.「道で仏に逢えば,仏を殺せ」ならぬ…
「道で仏に逢えば仏を殺せ」、と言うが、みなさんが今から何日でもいい、京都の街角に立っていて御覧なさい。仏に出逢えると思いますか。逢えると思う人は手を挙げて下さい」 誰も挙げない。 「逢いっこない。逢えるはずはないんです。では、何に逢うと思いますか」 これにも返事がなかった。坊さんたちはシンとして静まっている。そこでぼくは激しい言葉でぶっつけた。 「出逢うのは己自身なのです。自分自身に対面する。そうしたら、己を殺せ」 会場全体がどよめいた。やがて、ワーッと猛烈な歓声に変わった。
不勉強の俺は「道で仏に逢えば,仏を殺せ」すら知らなかったので,意味を調べてみた。
臨済宗の開祖・臨済←(要するに偉い坊さん)の言葉で,
「仏に逢うては仏を殺せ。祖に逢うては祖を殺せ。羅漢に逢うては羅漢を殺せ。父母に逢うては父母を殺せ。親眷に逢うては親眷殺せ。始めて解脱を得ん」
というのが全文らしい。
要するに,悟りや道を極めようと思ったら「既成概念」や「枠」,「血縁」などにとらわれてはいけないって意味。
岡本太郎は「道で仏に逢えば,仏を殺せ」ならぬ…
「己を殺せ!」だから,まず戦うべきは自分自身だろ!と言っている。
現在の環境を作り出しているのは,自分自身。
言い訳なんてしてる暇あるなら,とっとと行動せよ!ってことで,グッと背中を押してくれる「己を殺せ!」と言う言葉は胸に刺さった。
3.結婚が人間を卑小な存在にしている
結婚が人間を卑小な存在にしている。
結婚によって〝家〟を守るために、しきたり通り子供をつくる。それによって老後の〝保障〟を得ようなどとは、すべて卑しい感じがする。
男と女がむつみあい、子供をつくろうなんて気もなく、その結果としてできてしまった。一カ月も二カ月も経って、「どうやら妊娠したらしいのよ」「じゃあ、産むことにするか」なんていうのが何で創造なんだ。
- 結婚して初めて一人前
- 結婚するのが普通
- 結婚しなければならない
- ケジメを取る
- 子供を育てなければならない
とか,
ぜん〜ぶ他人が勝手に決めたどーでもいいルールだろ?と,岡本太郎は完全に否定する。
数多くの恋人と付き合いながら,結婚はせず,子供も作らなかった。
凄まじいまでの芯の強さ。
既成概念・予定調和をぶっ壊していかなければ「生きてない」。
ルールに縛られるのは,自由な発想を阻害する。
一貫性の塊。
「生」に一点集中。
魂の叫びに忠実。
これこそ人間だし,芸術家。
激アツ。
自分がとても卑しい人間と感じたし,反省した。
もっと正直に自分に向き合って,これからの生涯を生きていこうと切に思った次第であります…。
「自分の中に毒をもて」の印象に残った文
優れた芸術であればあるほど、おていさい、きれいごとの職人芸ではないのだ。「あら、いいわねえ」なんてのは、ほんとうに見つめていない証拠だ。
芸術作品を真剣に見つめれば,不快な感情にもなる。
作り手の意思や魂,叫びみたいなものを感じ取り,感激する。
「あら,いいわね〜」なんて軽い言葉だけで収まるはずがない。
モノづくりの端くれとして,全く同感。
作り手は人生を賭けて作品を残す。
完成までに数週間,いや数年かかる時もある。
作品の裏側まで想像して鑑賞することを心がけたいと思った。
「自分の中に毒をもて」はこんな人におすすめ
- 毎日に閉塞感がある人
- 生きる目的を見失っている人
- 常識が正しいと思ってる人
が読むと頭をハンマーで殴られるような衝撃が走ると思う。
岡本太郎の強烈なメッセージで目眩を起こさないように注意。
「自分の中に毒をもて」:まとめ
- 迷ったら危険な道を選べ!
- とにかく行動せよ!
- 常識を疑え!
退屈な毎日に気づいたら,また読み返したい。
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