【書評】影響力の武器「説得術」YES！と言わせる6つのテクニックとは？
・品薄の商品をなぜ欲しがるのか？
・お笑い番組は笑い声が入った方が面白いのは何故？
「影響力の武器」は上記のような「承諾」についての人間心理のメカニズムを6つの原理(返報性，一貫性，社会的証明，好意，権威，希少性)を取り上げて解説してくれる本。
メンタリストdaigoさんも「僕の人生を変えた本」というぐらいオススメで「影響力の武器」を読んでメンタリストの道を志したらしい。
「影響力の武器」で人の心を読むメンタリストにはなれないが，人を行動させたり，YES！と「承諾」させたり，自分が悪徳商売に引っかからないように予防することはできる。
人に「YES！」と言わせることはイコール「行動させることができる」という意味と同義。
ブログでのアフェリエイトや文章術，仕事なら販売力，交渉力に威力を抜群に発揮する。
「影響力の武器」で紹介される6つのテクニックは至る所で見られ，つい先日も下記のニュースで6つのテクニックの内の一つ「返報性の原理」が働いていたので紹介。
上記のニュースのように誰もが自然←(これ重要)にYES！と言ってしまうような6つの原理。
ぜひ本書を読んで「影響力の武器」の絶大な威力を手に入れて欲しい。
今回の記事は「影響力の武器」を読んでの感想と実際生活に本書を参考にして取り入れてみた実例を書いた。
影響力の武器 総合評価・あらすじ
総合評価
星は満点。
読みやすい！
わかりやすい！
テクニックを使いたくなる！
唯一残念な点は「影響力の武器」6つのテクニックに対する防衛法が薄かった点。※「影響力の武器」は読んで詐欺師になろうと思えばなれるぐらいの威力を持っているので悪用は厳禁。
心理学の本にありがちな堅苦しい表現や専門用語はほとんど使われていない。
なるべく一般読者向けに読みやすいスタイルで書くことを心がけた
と著者のロバート・B・チャルディーニが言うように難しい表現は一切ないので溶接工の俺でもスラスラ読めた。
日常生活にすぐ取り入れられる具体性もあり，実践的でもあるので読んで終了とはならない点も評価が高い。
返報性，一貫性，社会的証明，好意，権威，希少性6つのテクニックを丁寧に研究結果を交えて教えてくれる。
あらすじ
社会で騙されたり丸め込まれたりしないために、私たちはどう身を守れば良いのか？ ずるい相手が仕掛けてくる“弱味を突く戦略”の神髄をユーモラスに描いた、世界でロングセラーを続ける社会心理学の名著。
待望の第三版は新訳でより一層読みやすくなった。楽しく読めるマンガを追加し、参考事例も大幅に増量。ネット時代の密かな広告戦略や学校無差別テロの原因など、社会を動かす力の秘密も体系的に理解できる。
「影響力の武器」を読むことでなるほどなーーーと納得することが多々あった。
引用部のあらすじ説明にあるような「マンガ」は極少量なことも付け加えておく。
「影響力の武器」のここが良かった！
「影響力の武器」の良かったと思った点を3つ上げると，
- 説得に使える「影響力の武器」が満載
- 対人関係を優位にできる
- 交渉の場で冷静になれる
説得に使える「影響力の武器」が満載
「影響力の武器」を使えば比較的簡単にYES！と言わせることができる。
- 返報性・・・相手から自分にGIVEしてもらったらそれと同じように自分も相手に何かGIVEしないといけない気持ちになること
- 一貫性・・・自分の行動や言動に一貫性を持つということ
- 社会的証明・・・大衆の行動が自分の行動に大きな影響力を持ってるということ
- 好意・・・自分が好意を寄せてる人の話を信じてしまうこと
- 権威・・・専門家が専門的な分野に関して言ってることは無条件に信じてしまうこと
- 希少性・・・数が少ないことにより価値が上がると錯覚すること
この中で日常生活に一番使えるのは，「返報性の原理」だろう。
相手にYES！と言わせるためにはまずは自分から何かGIVEする必要がある。
このGIVEは小さいことでも効果が絶大で，
- 飴・ガムをあげる
- 手土産を持っていく
- 傘を貸してあげる
- 容姿・才能を褒める
- 体験談・経験したことを共有する
などなんでもOK。
してもらったことは「必ず返さなきゃ！」という「返報性の原理」が働き何かの時に帰ってくる場合が多い。
無料の試供品をスーパーなどで配布することによって売り上げが2倍になった例やレストランなどでも会計時に飴やガムを無料で渡すとチップの額が増えたりする。
他のテクニックもふと考えれば様々な場面で日常的に使われており，いつ間にかYES！と言わされてる可能性があることもわかる。
6つのテクニックの応用テクニック(コントラスト効果，集合的無知，譲歩的要請法など)も満載。
この本一冊でYES！と言わせる秘訣は完全に知ることができる。
対人関係を優位・円滑にできる
「影響力の武器」に紹介されている6つのテクニックを使おうとすると相手の立場に立って物事を考えようとするので共感力が上がる。
共感力は人の心を読む技術に直結するので，対人関係を優位・円滑にすることができる。
・今この人はどんな気持ちなのか？
・説得するにはどのストーリーが納得するのか？
など本書を読む前とは違う思考が「影響力の武器」を読むことによって得られる。
共感力を高めて説得の技術を上げれば，自然と対人関係が優位・円滑になるだろうと思った。
交渉の場で冷静になれる
「影響力の武器」で紹介されている6つのテクニックを知れば，交渉の場(マンション購入時，車購入時，日用品購入時，仕事での値引き交渉，自分の欲求を飲ませたい時など)あらゆる場面で冷静に対応できる。
大抵の交渉の場は「影響力の武器」によって支配されているので対応もスムーズにこなせるはず。
むしろ「影響力の武器」を使って有利に進めることができるはず。
いつの間にか商品を買わされたり買いたいと思ってしまった時を思い出しみると「影響力の武器」がふんだんに散りばめられていることがわかる。
「影響力の武器」は生涯にわたって活躍する本となるだろう。
「影響力の武器」印象に残ったセリフ・シーン
人間の行動の多くは紋切り型です。多くの場面で，それが最も効率的な行動形態であり，また場合によっては，単にそうする必要があるからです。
思考の近道を用いることがスピードの速い現代に生き残るために必要なのです。
思考の近道を用いる時にこそ「影響力の武器」が発揮され騙されたり，YES！と言ってしまったりするのでそれを学ぶことは人生においてかなり重要。
自然と行動してしまってる時ありませんか？
- 医者の言うことを信じてしまった←権威性の「影響力の武器」
- 試供品だけでは悪いと思いちょっとだけ購入した←返報性の「影響力の武器」
- 好きなタレントの着ている服を買ってしまった←好意の「影響力の武器」
- みんなが持っている商品を買ってしまった←社会的証明の「影響力の武器」
- 限定品のフィギュアを買ってしまった←希少性の「影響力の武器」
- 俺は〇〇派と言ってしまったので別のことに挑戦できない←一貫性の「影響力の武器」
思考の近道は便利で効率的だが，使ってはいけない場面を知ることでかなり賢く生きることができるはず。(もちろん知った上で「影響力の武器」に影響を受けるのはあり)
思考の近道という言葉は印象に残った。
「影響力の武器」はこんな人にオススメ！
- 説得術を知りたい人
- 説得の要求の仕方を学びたい人
- 悪徳宗教や高額商品で痛い目に会ったことがある人
知れば知るほど心理学はおもしろい。
説得の方法が論理的に知れる「影響力の武器」は誰にでもオススメできる。
メンタリストdaigoさんの人生を変えた本だけあって内容が濃く実践的。
ぜひ手元において活用して欲しい。
「影響力の武器」を実生活に取り入れてみた！
使ってみたのは「コントラストの原理」と言うテクニックで，どう言うものかと言うと
二番目に提示されるものが最初に提示されるものとかなり異なっている場合，それが実際以上に最初のものと異なっていると考えてしまう傾向があること
例えば，
車を買う時にまずは車本体(高額)を契約したとすると小額なオプションなどはバンバンつけ始めるとか，マンションを高いグレードを内見した後にちょっと低いグレードを内見すると相場より高くても契約してしまうとかいうコントラストを利用した「影響力の武器」。
コントラストの原理を活用したのは「欲しい服」で嫁に試してみた。
某デパートにて，
って感じであっさりOK。
ルイヴィトンはコントラストを出す為のエサで本命はビームスの限定ジャケット。
「コントラストの原理」と「返報性の原理」を組み合わせたりするとさらに強力になるはず。
ぜひ皆さんも「影響力の武器」を読んで説得術を身につけてみては？
交渉などがイージー&得意になるかも。
「影響力の武器」まとめ
「影響力の武器」は6つのテクニック(返報性，一貫性，社会的証明，好意，権威，希少性)をまとめた本。
説得術を学ぶことができ交渉を有利に進めることができる。
YES！と言わせたいなら一読の価値あり。
さらに実践的なことが知りたい人はコチラもオススメ！影響力の武器 実践編[第二版]:「イエス! 」を引き出す60の秘訣
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