日本文学なんて難しそうで敬遠していた
工業高校しか卒業していない底辺溶接工。
学校の授業以外で文学作品なんて絶対読まないと思っていた。ブログを初めて色々なブロガーのサイトを読み漁るうちに読みたくなる文章と読みたくない文章があることに気づいた。日本文学も読みたくない文章のうちの一つで何か難しそうな雰囲気だけで敬遠していた。どうせ俺が読んでも理解できないだろうと勝手に思っていた。
たまたま本屋をぶらついていて見つけた『林修の「今読みたい」日本文学講座』は,一流の文章に触れることで自分の文章スキルが上がるかも?という想いで手に取った作品。
文章スキルを上げるために読んでみた『林修の「今読みたい」日本文学講座』だが,収録されている文豪たちの短編がおもしろくてあっという間に読み終えていた。
読み終えて日本文学の面白さに気づいたし,名作と言われる作品は文章が美しく読みやすいことに気づけた。日本文学を単なる難しそうという思い込みだけで読まないのは人生の損だ。そんな食わず嫌いの人のために書評をしたい。
『林修の「今読みたい」日本文学講座』総合評価・あらすじ
総合評価
星3.5とした。
あくまで収録されている15の短編作品は「林修の厳選」によるもので,おもしろくないと感じる短編作品が人によってはある。俺も中に気に入らない作品もあった。なので3.5とした。
とはいえ文章は美しいもの,面白いものが多く次へ次へとページをめくらせる。日本文学の入門編という超名作も収録されているので必ず気にいる作品があるはず。
あらすじ
テレビやCMなどで大活躍中の東進ハイスクール・林修先生は、自他共に認める文学好き。「勉強をしないのは別にいいけど、本を読まないのはダメ」という持論を持ち、テレビや講演などでも若者に読書を勧めています。そんな国語(現代文)のカリスマ講師が、短編小説を中心に名作を厳選。これ一冊で15の作品を読むことができます。もちろん林先生の解説付きで、文学好きにも、これから読書に挑戦してみようという人にもオススメです。
作品ごとに林修先生の解説がついていて,こう読むのか!と考えさせられる。それが楽しみで作品を読みたくなる一面もある。
『林修の「今読みたい」日本文学講座』のここが良かった!
『林修の「今読みたい」日本文学講座』が面白いと思った理由は3つ。
- 林修先生による作品解説付き
- 短編であること
- 難しい内容ではないこと
林修先生による作品解説付き
15の作品が収録されているのだが,全作品に林修先生の解説が付いている。この解説がおもしろくて作品を読み進めるという側面もこの本にはある。
著者は作品の冒頭に全精力をかたむけるという林修先生の持論で「冒頭再チェック」という解説と作品の中でもっとも印象に残った一文を選ぶ「林が独断で選ぶキーセンテンス」という解説が全作品についている。
これがおもしろい!
文学っていろんな考えで読んでいいんだ!と思えたし,文章を読んで考えることが楽しいことに今気づいた。この本に学生時代に出会えていたらもっと国語が好きになったのに….と思った。
通常の文学作品を読むだけでは得られないおもしろさがこの本にはある。
短編であること
短編であることは大きい。
文章に余白がないぶん自分で考える範囲が大きくなるし,15作品も1冊で読めるので頭が賢くなった気がする。コスパがいい。
長編では挫折しそうだけど短編なら読める。林修先生の術中にハマった気がする。
難しい内容ではない
日本文学と聞くと身構える人が多いと思う。『林修の「今読みたい」日本文学講座』には難しい作品は含まれていない。深い所はかなり難しいだろうが,単純に読み物としておもしろい作品ばかり。
工業高校の溶接工がおもしろいと感じるんだからきっとほとんどの人に刺さるはず。
休日のちょっと空いた時間に文学作品を読む。コーヒーでも飲みながら。そんな気軽に読めておもしろい作品ばかりが収録されている。
『林修の「今読みたい」日本文学講座』で印象に残った作品
これはダントツで「梶井基次郎の檸檬」。
この短編小説は理解できない。理解できないけど魅力がある。内容は読んでのお楽しみとしたいが解釈をどうするかは様々な意見がありそう。
衝撃的すぎて何回も読み直した。
文章がとても美しい。
情景が鮮明に目に浮かぶ。
檸檬だけでこんな文章を書けるなんて。
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『林修の「今読みたい」日本文学講座』はこんな人にオススメ!
『林修の「今読みたい」日本文学講座』をオススメしたい人は
- 学生時代以降,文学作品に触れてこなかった人
- サクッと名作短編を読みたい人
にオススメしたい。
改めて大人になって文学作品を読むと捉え方や感じ方が違う。自分の心の変化を楽しめる。たまには文学作品も悪くないなと思った。
まとめ
林修先生の厳選した名作短編文学作品は日本文学のおもしろさを教えてくれる。たまには文学作品に触れて考えるのもアリかもしれない。
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