【溶接 DIY】現役溶接工がボルト・ナットで人形作り!【アート作品】
ボルト人形って知ってる?
いらなくなったボルト・ナット・ワッシャーを使っていろんな形を作り上げる人形のこと。
ボルト人形は世界各国でも広がっており,日本でも販売している会社もあるほど。
廃材が生まれ変わる楽しみもあるし,作る人の個性が出ておもしろい。
休日に趣味として【溶接 DIY】でボルト人形を作ってみたので紹介していこう。
【溶接 DIY】ボルト人形作りー準備ー【アート作品】
【溶接 DIY】ボルト人形作りー準備ー【アート作品】
用意したもの
- 作業台
- 保護具(保護メガネ・手袋・帽子)
- SUS304ボルト M8〜M4ぐらいまで必要数
- SUS304ナット M8〜M4ぐらいまで必要数
- SUS304ワッシャー M16〜M6ぐらいまで必要数
- 溶接機(Tig溶接機)・溶接棒(TG-S308 1.6Φ)・溶接面
- バイス(万力・固定工具)
- ペンチ
- グラインダー・磨き刃
- 洗浄液(掃除用)
- 打刻印(数字やアルファベット)
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【溶接 DIY】ボルト人形作りー作業ー【アート作品】
まずは作りたい人形を形をイメージし,部品を揃える。
いらなくなったボルト・ナット・ワッシャー達。
極論だが材料はなんでもいい。
形ないものから作り出すのがおもしろい。
ちょっと磨いて溶接しやすくする。
もっとピカピカに鏡面仕上げしたいなら,下記のグラインダー刃でやると一層ステンレスが輝く。
なんかワクワクしてきた。
ボルト人形の胴体を作っていく。
M16のナット2個を溶接する。
溶接工らしく全周溶接。
なめつけ溶接という方法。
できた胴体にM8のナット2個を「目」として溶接。
焼き色がいい感じ。
溶接したばかりはむちゃくちゃ熱いので水バケツにつけながら作業。
脚となるM6のボルトの全ネジ2本を溶接する。
ちょっとそれらしくなってきた。
人形の頭の上に乗せるハットを作る。
ボルト人形は作っていくうちに,最初のイメージより進化していくのがおもしろいところ。
つい夢中になってしまう。
作ったハットを胴体と合体!
思ったよりも年寄りになった…。
次は手の部分。
どんなポーズをするかで印象がグッと変わる。
初めてにしてはいい感じ。
こんな感じで作業を進めていく。
作りながらイメージやアイデアが湧いてくるので,自分でも最終形態がどんな風になるのか予想がつかないのがいいところ。
出来上がった最終形態はこんな感じになった。
作品名「Think different」。
見る人によって作品のイメージはそれぞれ。
この作品を見て小さい頃を思い出す人もいるだろうし,自分の子供を思い出す人もいる。
作品を見て色々自分の発想を疑って欲しくて「Think different」という作品名にした。
“Think different”(シンク・ディファレント)とは、1997年のアップルコンピュータの広告キャンペーンのスローガン。アメリカ合衆国の広告代理店ロサンゼルス・オフィスが制作を担当した。
意味は「発想を変えろ!」スティーブ・ジョブスの名言でもある。
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【溶接 DIY】ボルト人形作りー注意点ー【アート作品】
今回初めて【溶接 DIY】でボルト人形を作ってみたが,【溶接 DIY】をする上で注意点がいくつかあるので紹介しよう。
- 溶接する場合ある程度の作業スペースが必要
- 周りに可燃物があると危険
- Tig溶接機があると仕上がりが綺麗
- 作品が小さいので一人でやるときは固定する工夫が必要
- ヤケドしないよう保護具は必須
- 水バケツで冷やしながら作業すると便利
- 材料や工具を揃えるのにはある程度お金が必要
結論:【溶接 DIY】はおもしろい!
これまでずっと配管溶接工として配管の溶接に特化して仕事をしてきたが,ちょっと本業とはずれて作業してみると,うまくいかないことや意外な発見があったりして集中して取り組めた。
【溶接 DIY】は敷居が高いがやってみる価値はある。
自分で鋼材を溶接しモノを作り上げる喜びはガンダムのプラモデル並におもしろい。
発展していけば家具や机など自作でき,アイデアしだいで作れるモノも広がっていく【溶接 DIY】。
極めている人は自作で小屋やカーポートまで作っている。
人とは違う趣味として挑戦してはどうだろうか?
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【溶接 DIY】豆知識ーねじ山の角度は何度?
ボルト・ナットをじっと見ていたらねじ山の角度が,ちょっと気になったので調べてみた。
メートル(M)ねじ・ユニファイねじは角度60°
ウィットねじ・管用ねじは角度55°
ねじ山の基準寸法を統一するための国際会議が開かれ,欧米などの関係諸国が協議した結果,欧州で実績のある60°に決定したらしい。
まとめ
溶接 DIYはおもしろい!
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