スーパークローン文化財展でゴッホを鑑賞
世界の宝に触れることができる美術展という誘い文句にまんまと乗せられて,鑑賞してきた「スーパークローン文化財展」。
スーパークローン文化財展にゴッホの「自画像」と「オーヴェルの教会」が複製され触れられるとあっては行かないわけにはいかない。
基本的にどの美術展にいっても当然のことながら,触れたり写真を撮ったりするのはNG。
それが「スーパークローン文化財展」ではOKになっている。
作品に触れることによって質感やディテールをもっと詳細に知ることができる。
夏休みの子供にもぴったりなスーパークローン文化財展を紹介。
スーパークローン文化財とは?
「スーパークローン文化財」とは、「保存」と「公開」を両立すべく、東京藝術大学で開発された芸術と科学の融合による高精細度な文化財の再現(複製)です。最先端のデジタル技術と伝統的なアナログ技術を融合し、ひとの手技や感性を取り入れることによって、単なる複製ではなく、技術、素材、文化的背景など、芸術のDNAに至るまでの再現を目指したものです。
一般公開が難しい作品や破壊されて現存していない作品などを現在の技術で復元し鑑賞できる。
スーパークローン文化財展の展示品
- 法隆寺釈迦三尊像
- 高句麗古墳群江西大墓
- 敦煌莫高窟第57窟
- キジル石窟第212窟
- 「ペンジケント遺跡発掘区Ⅵ広間1」壁画
- バーミヤン東大仏天井壁画
- 油彩画・浮世絵
スーパークローン文化財展でゴッホに触れた感想
なかでも俺の目当ては油彩画・浮世絵の中のゴッホの「自画像」と「オーヴェルの教会」。
小さい頃から世界の絵画の巨匠で一番好きなゴッホ。
俺がゴッホを好きな理由は3つあって,
- 精神のうねりのような背景
- 情熱的な描き方
- 自画像が病的なこと
初めてゴッホの「星月夜」を見たときの衝撃は今でも覚えている。
俺には星空がこんな風に見えていたことなんてないし,糸杉が渦巻いて見えることもないけれど,とにかく衝撃的だった。
絶対にコイツは正気ではない。
そんな風に思ったのを覚えている。
で,実際「スーパークローン文化財展」でゴッホに観て触れてみた感想としては,「思いのほか絵の具でゴツゴツしてないなー」ということ。
本やネットで見ていた印象とは全然違った。
俺の勝手なイメージは「ゴッホは何回も油絵具を塗り重ねて描いているんだろう」と思っていた。
俺のイメージと違って,作品に触れてみたらサッと描いている印象。
油絵具を塗り重ねてあの陰鬱な雰囲気をだしているわけじゃなくて,筆運びであの陰鬱な雰囲気を出していたんだ!と気づき感動した。
手の触れた感覚って意外と大事なことがわかるんだなと思った。
わずか10年の創作期間のうちに約2100点以上の作品を制作したゴッホ。
一枚一枚にはそんなに時間をかけなかったのかもしれない。
ゴッホってやっぱりスゲー!
今回スーパークローン文化財展で撮った写真。
俺なんかの知識では本物と複製と見分けがつかない。
限りなく本物に近い絵画に触れるだけでも「スーパークローン文化財展」に行った甲斐がある。
他にも香りがついている浮世絵などがあり,まさしく五感で感じる美術展だった。
観るだけじゃなく香りや手で作品に触れることにより記憶にも定着し,子供にもいいんじゃないだろうか。
福井県立美術館で8/25まで開催されているのでぜひ近場の人は観に行ってみては?
福井県立美術館の場所
まとめ
スーパークローン文化財展は五感で感じる美術展。実際,今回ゴッホに触れて今までの勝手なイメージがくつがえされた。名作,名品に触れられる機会はなかなかないので機会があれば鑑賞してほしい。
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