【溶接用防じんマスク】おすすめは1択【使い捨て式は買うな】Q&A付
溶接用防じんマスクのおすすめを知りたい。
ついでに選ぶポイントも知りたい。
溶接歴25年,防じんマスクは何十種類も試した現役溶接工が,その質問に答えます!
・おすすめの防じんマスク
・防じんマスクを選ぶポイント
をわかりやすく解説します。
本記事の内容は以下の通り
・溶接用防じんマスクのおすすめがわかる【1択】
・防じんマスクを選ぶポイントがわかる【毎日使うからこそわかる】
この記事を書いている俺は「溶接歴25年」の熟練溶接工。
防じんマスク使用率は毎日。
保有資格はJIS溶接技能者(TN-P,T-1P,N-2P,C-2P),溶接管理技術者2級,管施工管理技士1級。
要するにベテラン溶接工で溶接の専門家。
この記事は,俺が今までで使って一番気に入っているおすすめ防じんマスクと防じんマスクを選ぶ際に注意して欲しいポイントをまとめた記事。
俺だけの評価だと偏ってしまうので,同業者の評価も交えておすすめの防じんマスクを紹介しようと思う。
結論:溶接用防じんマスクのおすすめは【興研サカヰ式1005R】
結論から先に言っておくと,溶接用防じんマスクは【興研サカヰ式1005R】選んどけば間違いない。
同業者の【興研サカヰ式1005R】使用率も90%に近い。
「全国の溶接工お墨付き!」ってシール貼り付けたいぐらいだ。
それぐらい建設現場・溶接工場では【興研サカヰ式1005R】の使用率は高い。
コロナウイルスで需要増のため品薄なので見つけたら即買いをおすすめ
溶接用防じんマスク【興研サカヰ式1005R】のいい点は以下の通り
- 安価で性能がいい
- 装着感(フィット感)がいい
- 溶接面に干渉しない
- フィルター交換が楽
- 長持ち
- 息苦しくない(呼吸が楽)
など。
全国の溶接工から選ばれているのもわかるぐらい,いい点だらけ。
数ある溶接用防じんマスクの中でも呼吸の楽さは【興研サカヰ式1005R】が一歩抜きん出ているのではないだろうか。
夏場の溶接や忙しい時には呼吸が荒くなるが,その時でも呼吸に辛さを感じさせない。
シゲマツ・3Mなど有名メーカーの溶接用防じんマスクも使ったが,どうしても【興研サカヰ式1005R】には及ばない。
一度使って以来,ずっと毎日一緒な【興研サカヰ式1005R】。
溶接工の必須アイテムと言っていい。
※現場人の味方ワークマンでも買える商品点数約10000点、作業用品の総合ショップ店舗受取なら送料・手数料無料!ワークマン
溶接用防じんマスクの選び方【10個ある】
溶接用防じんマスクの選び方は,以下の点に注意すればOK
- フィットチェッカーがついていること
- 国家検定品であること
- 性能の区分が適応していること
- 軽いこと
- ヒューム対応フィルターであること
- 声の通りがいいこと
- 清掃しやすいこと
- 溶接面とのマッチングがいいこと
- 装着感,呼吸感がいいこと
- フィルター交換のやり方が楽なこと
上記の点に注意して溶接用防じんマスクを選べば間違いない。
では深堀していこう。
1.フィットチェッカーがついていること
※上記画像は興研公式ホームページより引用
フィットチェッカーとは,マスクがきちんと装着されているか確認できる機能のこと。
フィットチェッカーがマスク本体についているか,いないか。
せっかく防じんマスクしても鼻や口周りに隙間があるとそこから粉塵やヒュームが入ってきてマスクとしての性能を発揮できない。
フィットチェッカーがマスク本体についている製品を選ぶこと。
【興研サカヰ式1005R】はフィットチェッカーを引き上げると,呼吸が一気にできなくなる。
つまり,鼻や口周りに隙間が全くできない。
2.国家検定品であること
溶接用防じんマスクは、国家検定に合格したものを使用しなければならない。
安い粗悪品には国家検定品ではないものもあるので注意が必要。
国家検定品合格マークがついている防じんマスクを選ぶこと。
3.性能の区分が適応していること
防じんマスクは作業の種類によって分類されている。
下記の表に大まかな「区分」・「粒子捕集効率」・「使用場所」・「規格」をまとめた。
区分 | 粒子捕集効率 | 使用場所 | 規格 |
3 | 99%以上 | ダイオキシン・放射性物質・アスベストの汚染の恐れがある場合 | RS3 RL3 |
2 | 95%以上 | 金属のヒューム(溶接・研磨など)が発散する場合 | DS2 DL2 RS2 RL2 |
1 | 80%以上 | 上記以外の一般的な粉塵 | DS1 DL1 RS1 RL1 |
D・・・使い捨て式防塵マスク
R・・・フィルター取替式防塵マスク
S・・・粒子捕集試験で塩化ナトリウムを用いて測定したもの
L・・・Lフタル酸ジオクチルを用いて測定したもの
溶接作業は区分2の防じんマスクから選ぶこと。
4.軽いこと
軽さも重要なチェックポイント。
重い防じんマスクを1日ずっと着けていると首が痛くなる。
ファン付きなどの防じんマスクは快適だが,おすすめできないのは重さが理由。
使用時間に合わせて重量を確認したい。
ちなみに【興研サカヰ式1005R】は160g程度。
それでも単1電池ぐらいの重さはあるので長時間は首が疲れてくる。
5.ヒューム対応フィルターであること
マスクが良くても使うフィルターがヒューム対応の物を使わないと意味がない。
フィルターがヒューム対応していることを確認。
【興研サカヰ式1005R】のフィルターは3層構造で捕集効率は95%以上。
安心して溶接できる。
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6.声の通りがいいこと
意外と声の通りは重要。
現場では周辺が騒音だらけ。
粗悪品の防じんマスクだと「こもって聞こえない」ことが多々ある。
【興研サカヰ式1005R】は,まだ許せるレベル。
それでも滑舌悪い人だと聞き取れないけど(笑)
7.清掃しやすいこと
溶接工にとって防じんマスクは毎日使うもの。
キレイに保っておきたい。
その上で清掃しやすいことは重要ポイント。
複雑な形状の防じんマスクは清掃がめんどくさい。
【興研サカヰ式1005R】は濡れウエスで軽く拭くだけでキレイになる。
8.溶接面とのマッチングがいいこと
自動遮光面にしろ,布製革面にしろ両脇にフィルターが出ているタイプ(※下記画像参照)はマスクが干渉してしまう。
溶接用防じんマスクを選ぶ時は,いつも使っている溶接面に干渉しないか確認が必要。
9.装着感,呼吸感がいいこと
※上記画像は興研公式ホームページより引用
肌に密着する部分のゴムというかシリコンというかが【興研サカヰ式1005R】はとてもいい。
体勢が変わってもしっかりフィットして一体感がある。
長時間装着していても痛みは全くないし,隙間からの粉じん進入もほぼない。
呼吸のしやすさは溶接用防じんマスクの中で【興研サカヰ式1005R】はピカイチ。
フィルター変えたばっかりの時はマスクなし呼吸に近い感覚。
あれっ!?フィルターついてるよね??レベル。
装着感,呼吸感の良さが【興研サカヰ式1005R】を全国の溶接工が使う理由だろう。
10.フィルター交換のやり方が楽なこと
【興研サカヰ式1005R】のようなガバッと前面を空けてフィルターを取り替えるのが非常にやりやすい。
一方両脇にフィルターがついているタイプはねじ込みでカバーがついていて,カバーを回して外しフィルター交換する。
このフィルター交換方法だと現場の高所ではフィルター交換する際にカバーを落とす恐れがある。
実際,俺もこのタイプの防じんマスクを使っており何回か落としたことがある。
現場行く前に変えろ!と管理者に言われそうだが,現実として現場で息苦しくなってフィルター交換する場合は多々ある。(※大量の汗や粉じんがひどい場所の場合)
【興研サカヰ式1005R】はカバーと本体が同じなので落ちる心配もなく,フィルター交換も楽。
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溶接用防じんマスク【使い捨て式はおすすめしない】理由
溶接用防じんマスクに【使い捨て式はおすすめしない】理由は,
鼻や口周りに隙間が,どうしてもできるから
装着感がフィルター交換式と比べると劣る。
過去に使い捨て式防じんマスクを使用し,粉塵がひどい場所から事務所に帰ってくると鼻の中が真っ黒になっていることが何回もあった。
気をつけて装着しても結果は同じ。
顔への追従性が悪く,体勢が変わったり,声を出したりするときにどうしても隙間ができるのだろう。
それに気づいて以来,使い捨て式防じんマスクは溶接仕事では使っていない。
どうしても使い捨て式防じんマスクを使いたい人は3M社製をおすすめする。
使い捨て式の中でも信頼性,装着感が一番いい。
意外と知らない防じんマスクに関する豆知識 【Q&A】
普段あまり意識せず防じんマスクを使っている溶接工も多いのでは?
防じんマスクに関して意外な質問を受けることも多いのでQ&A方式で紹介しておこう。
Tig溶接でも防じんマスクは必要ですか?
当然必要だよ!
Tig溶接は見た目のヒュームは少ないけど,金属の溶けた蒸気は発生している。
それを吸い込まないために絶対に防じんマスクをしてほしい。
短時間なら防じんマスクしないでもいいよね?
ダメ!
ほんのわずかな時間でも「じん肺」になった事例もある。
時間で「する・しない」ではない。
短期間「じん肺」に関する論文一年の経過で急速に進行を認めた溶接工肺の 1 例
溶接以外だったらマスクしなくてもいいよね?
作業中は常にが基本。
空中にヒュームは舞っているし,グラインダーや堆積粉じんもある。
溶接以外でも防じんマスクは必須。
コロナウイルスとかにも防じんマスクって大丈夫?
大丈夫だけど…過剰装備だと思うよ。
みんなが防じんマスクしだしたら,本当に必要な人の防じんマスクが失くなる。
コロナウイルスには市販のマスクで十分。
DIYで溶接するけどマスクいらないよね?
DIYでも防じんマスクは必要。
ヒュームは「じん肺」の原因になる。
家族にも影響あるかもしれない。
風通しの良いところで防じんマスクつけて作業が基本だよ。
防じんマスクって「防毒」にも使えるの?
全くの無意味。
防毒には専用のマスクがある。
フィルターの構造が違うから防じんマスクを防毒に使ってはダメ。
ファン付き防じんマスクなら,酸欠場所には使えるよね?
絶対にダメ!
酸欠には効果がないよ。
例えファン付きでもね。
【溶接用防じんマスク】おすすめは1択【使い捨て式は買うな】:まとめ
溶接用防じんマスクは1択【興研サカヰ式1005R】
使い捨て式は隙間ができるのでおすすめしない。
「じん肺」にならないためにしっかりした防じんマスクを使おう!
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